a fish called datsu -だつという名の魚-
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2009年01月18日(日) 本当にハマる池上永一

 最近、池上永一の本にはまっています。この人の本を読むと、真冬の北海道では分泌されないような脳内物質が勝手に分泌される感じです。外は吹雪でも、見たこともない沖縄の首里城の城内とか、白い砂浜が目に浮かぶようです。
 中でも、最近読んだ『テンペスト』は幕末の琉球王朝を舞台に有能な宦官(として働く男装の麗人)が活躍する物語なのですが、巧みに実在の人物を織り交ぜて(特にベッテルハイムが実在するというのにはビックリした)本当に一気に読ませます。琉球の外交のあり方とかを近代東アジア史の中で考えると、それは確かに無くなってしまうだろうなとは思うけど、ずっと読み進めるうちに何時か沖縄は独立してしまってもおかしくないかもと思えるようになってきました。とか難しいことを書いてみたけど、宝塚映えのしそうな小説でもあるので、舞台化してみたら面白いかも知れない。


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