私季彩々
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2004年04月01日(木) 大阪で春を想う

 満開の桜を期待していたが、それにはまだまだ早かったようだ。曇り空の大阪に降り立ったのは数年前だったはず。北海道を飛び立つ時に薄手に替えたコートも要らない感じだった。

 伊丹空港から難波に向かう高速バスは、スタート直後から渋滞に巻き込まれた。都会ってそんなものさと思いながら、効果から覗く大阪の工場街を眺め、勝手な思い込みの大阪像を確認してみたりした。

 翌日、せっかくだからと繁華街へと出かけた。道頓堀川で降りて、有名なグリコの電光掲示板を眺めた。正面から見られないのにちょっと驚く。近くの食い倒れ人形(?)をみつけ、たこ焼きをほおばった。
 食事でもとうろついたが、大阪でなきゃ食べられないものってのが思いつかない。ようやく「上方」とついた居酒屋に入ったが、「北海道の方に出せるものはありませんよ〜」と素直に言われてしまった。地元に人に聞いても、「北の・・・」とかそんなものばかり。お好み焼きやは混んでいて入れなかった。「じゃこてん」はおいしかったな。

 翌日、朝の爽やかな時間にお散歩。倉や漆喰の塀が続く慣れない狭い道を適当に歩くと河原に出た。桜が並木状に続き、ブルーシートのテントも続いていた。これを何分咲きというのかはわからないが、満開になると花びらと日差しが溶けてさぞ見事なのだろう。堅苦しいスーツ着ながらも、一足早く春を満喫する北海道人には、素直に嬉しい光景であった。そこには、同じく北海道から来た同僚の姿もあった。同じ嗅覚を持っている人々がうれしかった。

 少しもゆっくりする暇もなかったが、行き帰りのタクシーが何より大阪っぽかった。クラクションが鳴り止まない街中の様を不景気のせいにしながら、「ちょっと前まではここまでひどくありまへんでしたに」と。大阪城や難波宮の説明を受けながら、日本の歴史を感じつつ、足早に空港へ向かった。是非、時間を作ってゆっくり日本を回ってみたいなぁ、と改めて思った。

 北海道には雪があった。更け切った夜の汽車を降り、雪除けのフードの中でみんなとお話をした。

 北海道の春はもっと瑞々しい。溶けきらない大地から染み込めない水が立ち上がってくるような感じ。土が締まってきたら本格的な春だ。それにはもう少し時を待とう。
 大阪は確かに春だった。それは確実にやって来る。地球は丸く、続いているってことで。 Home&Photo


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