私季彩々
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気がつけば1m近くあったベランダの雪もわずかになり、プランターの上に残る残雪も先に下からも溶けて、アーチ状になっている。その橋下にはポタポタと雫が落ちて、アーチの橋げたはさらに成長を続けていく。現れた黒土の上には、2年前から確実な実りを届けてくれるイチゴが、低く平べったく淡くもしっかりした緑色を湛えて枯葉の間に佇んでいる。
近所のホームセンターの店先は綺麗に片つけられている。季節先取りが習いの御商売、あっという間に園芸用の土や苗がビニルハウスとともに現れるのだろう。あれほど欲しかったハロゲンヒーターは、入口付近の処分品の列に押しやられている。
気がつけば、パソコンを開いても何も書かずにへたり込むことばかりだった。それはそれで充実していたのだが、私の人生こんな感じである。打ち込んだことは数知れず、しかしそれを継続できていない。何事も経験ということで、もちろんそれらは替え難く役に立っているが、そろそろベースを築いてもいい頃だろう。
今年は、見たいと思っていた流氷をやはり見れずに終わってしまいそうだ。春は遠く、そして確実にやって来る。彼の地平線はおぼろげに溶け、黄砂に見舞われた雪原も加速をつけ、道路の水溜りも流れが見られてくる。 そんな中、コンクリートに覆われた我が園丁の土は、早い晩冬の外気にさらされながら、下から熱を受け止める。こんな春を見る人々の方が、実は多数派な昨今だろう。
今年は何を植えようか。そこから1年を楽しみにする人は多いだろう。それはとても自然なことでもある。 今日も日が暖かい。見上げる猫もそういっているよ、きっと。
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