私季彩々
DiaryINDEX|past|will
| 2003年03月15日(土) |
貧乏と引きこもりなら・・・ |
友人と風呂に行こうと思ったら、先日車をぶつけた相手と会うことになったという。ついでに私も立ち会うことになった。相手も近所ということでわざわざ出向いてくれ、友人の部屋に案内することになった。 その部屋は、貸間である。共同玄関便所の学生長屋。今時珍しい古い建物に、学生とはもう決していえない男が住んでいる。実際住んでいるのは、彼と年老いた管理人夫婦、他に老人が二人。それでも部屋は全て埋まっていて、倉庫代わりだったり映画同好会の部屋(実際出入りは全くないらしい)だったりする。彼の部屋は普段を知る私には綺麗なのだが、標準的にはかなり汚い。案内された相手も驚いているらしく、友人の仕事とかを尋ねていた。警備の仕事などをしていると答えていたが、明らかに同情した様子だ。
修理費は当初の予測を超えた15万円強。ドアに傷が一本入っただけと思っていたが、ドア周囲とのバランスなどを考えて塗装するとそれくらいかかるそうだ。私だったらパテで埋めて色を塗って、色合いの違和感くらいは忘れてしまうのだが、自損だから済ませたといえる内容。相手に直してもらうとなれば修理会社に任せるだろうし。相手も決してぼったくってはいないのはわかるが、驚いた。以前フロントをへこませて、タイヤサイドまで修理した時でさえ14万だったことを考えると、高いなと思ってしまう。が、正式な見積もりなので仕方がない。払うことにした。
修理期間5日の代車が出ないのでレンタカー代も用意しなくてはならないのだが、それは相手が良しとしてくれた。何よりこっちの誠意が伝わっていることと、このような貧乏住まいで仕事も不定期の警備員という人が相手である。同情もあるようで、それはありがたいが、そんなことも友人を傷つけていることだろう。お金は前回の修理費として友人が用意して私が預けていた形になっているお金から出すことにした。
「金たまらないなぁ」と、一言。年収100万を優に切るのだから、たまるわけもない。で、前回と今回の出費で30万円。月の家賃が18000円なのだから、あまりに大きな出費だ。前回の支払いは私が行い、全額負担させるつもりはないといったが、ま、それは困ると言う。返してもらええるのはいいのだが、彼はその捻出を生活費を切り詰めることで行うだろう。決して新しく働こうとはしない。私は貧しいが、金銭で彼を追い込む気はない。むしろきっかけになればと思うのだが、ぎりぎりであっても生活をしてしまうし、どこかしらお金が入ってるようだ。多分ご両親の援助があるようだし、それでなければやっていけるわけもない。
世の中いろんな暮らしをしている人がいる。フリーターと旅を繰り返している人や、演劇に生活を掛けている人や。一般的にサラリーマンをすることが全てではない。これらの人が倒れているかといえばそうではなく、突然資金もなしに立派なペンションなどを立ち上げたりしていて驚く。不安定な時期にもいろんな出会いなどで人間関係を作れば、いざ何かという時に力になるようだ。幸運な例かもしれないが、結局何とかなるものである。一人でいなければ。
彼は特に何をするわけでもないが、人間関係となると私よりもある。いまだに大学のサークルに出入りしているからだ。私などはついつい心配してしまうのだが、最近ではそこから何か始めることもあるのかと思うこともある。想像は出来ないが、金がないのと引きこもっているのでは、金がないほうがよっぽど可能性がある。そう考えると私のほうがよっぽど危ないのかもしれない。
Home&Photo
|