私季彩々
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困ったことになった。
今朝仕事先に行くと、同僚の女性が深刻そうな顔をして座っていた。後に社長としばらく話をして、部屋を出て行った。その後私が呼ばれた。彼女は先月末から体調が悪かったとのことで、長期休暇を申し出たそうだ。2週間か3週間かになるから、その期間で来れる日は来て欲しいとの事だった。
体調不良を訴えていたとはいえ、今朝来て突然2週間以上の休暇である。そのまま実家へ帰省するとのこと。なかなかできることではないし、そこまで追い詰められていたともいえる。明らかに精神的なストレスである。私は週3日の出勤で彼女と接する機会も少なかったが、仕事量はかなり多く毎日遅かったようだ。そんな中でも堅実に力をつけ、私の数倍の仕事を効率よくこなしていた。社長はその点を評価して、隔週の土曜休みを完全週休二日にしたのだが。 私は不規則な勤務もあるし物忘れの激しさも手伝って上達が見られず、場合によっては職を変えることも考えていた。本来であれば彼女と同列に働くところだったが、進歩の無い私の存在は彼女にとってストレスになったと思う。 突然の長期休暇の申し出は、退職覚悟の上だったのだろう。社長も精神面の負荷が溜まっていたこともわかっていたようで、申し出を受け入れた。帰ってきてくれることを祈ると言っていた。彼女は満足のできる仕事ができるようになった。専門的な仕事だけに彼女にとっても貴重なはずだ。しかし、彼女の本音は一生を仕事で生きるわけではなく、幸せに暮らしたいという平凡なものだった。もったいない話だが、長く続ける気もあまりないらしい。 こういう事態になると、なかなか戻るのは難しい面もある。会社側としては是非戻って欲しいのだが、一度放った弓矢が元に戻れるか。精神的に病んだ娘を迎えて、実家のご両親はどう思うだろうか。彼女の家は医者だから焦って送り返すこともないだろう。
小さな職場だったが、彼女にとって人間関係は悪くなかったと思う。ただ同期というものが無く、仕事に関しては孤独だった。広島に帰りたがっていたのも知っている。仕事のストレスを発散することができなかったんだと思う。学ぶべき点も多く、学術的な仕事だが、興味をもてなければつまらなくもある。それでもあれだけのレベルになったとすれば、そろそろ限界かもしれない。面白さがなければ続かない仕事だ。
私はこの仕事がなかなか上達しなかった。それに伴って、平行してやってきたことの興味や期待が増し、鞍替えしようかと考えている。都合のいい考え方ではあるが、契約が今年度一杯で延長されない可能性があることと、私が抜けても彼女がいるという安心感があった。その彼女が突然いなくなたった。小さな会社でこの穴は大きく、不甲斐ない私でも期待がかからざるを得ない。今、彼女と私が同時に消えたら会社は厳しいだろう。
明日面接がある。事が決まれば水曜に辞意を伝えるつもりだったが、出社を頼まれた。断れる状況ではないし、辞めると言える状況でもない。タイミングとしては最悪だ。天秤をかける時間的余裕はない。裏切りであっても結論は出さなければならないのだ。そして、彼女の負担を少しでも担えなかったことに哀しさを思うのだ。私の決断は、さらに彼女を追い詰めることになるから。
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