私季彩々
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2003年02月04日(火) おわかれ

 専門学校の講義はこれが今年度最後。本日はテストのみだったが。2時間のうちの1時間は自習にしたので、生徒さんと少し話が出来た。今年はあまり話が出来なかった。この学校はまぁ態度等はいまいちでも基本的にはいい子ばかり。専門学校は一部の資格系をのぞいて受験自体が有名無実化しているから、中には荒れているところも多いと聞くが、ここはそんなことも無い。

 講義が終わって採点。教員室は常勤の先生が一人だけ。こういう時間になにをしているのか気になったりもするが、ま、こちらと話をするくらいの余裕はあるらしい。と、この先生は今月一杯で辞めるとのことだ。結構衝撃だった。薬剤師のこの先生は元々店舗販売中心にやっていた方だが、会社の倒産でこの学校に来た。明るく気の利いた先生だったが、たまの時間は校長に教育論的な面で諭されることを見たこともあり、学校という環境の狭さに思うところがあったようだ。また、医薬関係の店舗で働く人を養成する学校だが、実際の現場で働いていた経験から、ここで学ぶような知識が必ずしも必要ではないことを身をもって知っていることもあり、そのあたりの違和感もあったように思える。ま、それを乗り越えても悪くない仕事だったようだが、再びお店で働く機会があるようで転進を決めたそうだ。自分は薬剤師という変なプライドも無く、店でいろんなものを商うことが楽しいと仰っていた。同僚である方々は元々教育関係の方が多く、異色であって実際の働くということを知っている方だっただけに、生かしきれなかったことは痛手だと思う。

 私自身はこの学校の仕事は基本的に楽しかったが、専任には専任の辛さもあるのだろう。確かに狭い。教えるばかりでは自身の発展も少ない。大学などと違って、経営だから理想どおりには行かないこともある。公立の小中高とも異なり、定型の知識を教えればすむものでもない。ある意味中途半端な存在だ。大学よりは高校に近いと思う。私自身この分野に関心があり、密かに転進を考えていたりするが、その端緒にお世話になった先生の退職だから驚いた。その先生は、俺もまだ若いから、といった。若さで考えれば少し息苦しい環境なのだろうか。継続することはどんなことであっても大変だが、その覚悟はいったいどんなところで固まるのだろうか。多くの場合は結婚等によるようだけれど。

 多分、もう会うことも無いだろう。一本気な人、惑う人、それぞれに転機はあるようだ。一本の軸で生きられるほど、多くの人は強くない。その先生は私と同じ時期にここに来た。一度酒でも飲みたいと思っていたけれど、その機会が無かったことが残念だったりする。 Home&Photo


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