私季彩々
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先の日曜日から母がきている。今日になって父も来た。不甲斐ない、いい歳をした子供を気遣ってくれている。ありがたいことだ。 そういいつつ、芯からありがたがっていない私がいる。本音を言えば面倒でもある。親とは気がねない話が出来ないこともないが、少し立ち入った話をする段になると、私の口は堅くなる。その事を解ってか、親の口も慎重になる。 飲み屋に行って話はするが、さしさわりのない話がほとんどだ。そういってる間に世は更けて、親は寝てしまう。夜更かしのいい歳をした子供は、しじまを迎えて少し悔いいる。 親は、申し分のない親だ。経済的にも精神的にも何も文句はない。自由に選択権を与え、それに十分な経済的援助を与えてくれた。世間的には満足の行く返答を与えたはずの優等生的な私だが、そういう時点で本当の関係を構築していない。私はただの優等生で、学校の枠を出た途端に破綻した。それでも親子関係は続く。 今日、父が来て、退職金の一部として100万円を私にくれた。姉と同様に、そう考えていたそうだ。ありがたいが、それに報いる何もしていない私は、ただただ無愛想にしているだけだ。 狭い部屋の向こうで両親が寝ている。私はこうしてカタカタとキーボードを叩きながら、涙を溜めていたりする。兄弟の死を悼む父母らは、きっと孫を抱きたいだろう。父母の兄弟の中には死ぬものも出てきており、近所の同世代には痴呆も出てきている。孝行したいときに親はない。 昔から優等生だった私は、弱いところをさらけ出せずに今日に至った。優秀な人が集まる場所に来て、それは致命的なネックになった。弱さと強さが同居できない私は、幾つかの顔を持って暮らしている。当然、親の見ている顔も私の一部に過ぎない。その仮面がはげて久しいが、次を見出せぬまま、親は退職して、老いていく。 その答えは、ただ然としていればよいのだろう。それが出来ずにいたりする私は、ただのアダルトチルドレンであるわけで。 普段は多少の強気のある私も、親の前ではただただ萎縮。この場だけは、弱気も強気も正直に。ごめんなさい&ありがとう。でも、少し辛いのです。
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