私季彩々
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2002年10月13日(日) 「空の穴」 熊切和嘉 監督作品

 何となく目にとまったビデオ「空の穴」をみた。邦画である事と、北海道が舞台ということと、何となく地味だったことと。こういう作品はまず間違いなく佳作だ。
 日々を無愛想に流れるまま過ごす30半ばの男。ドライブインで料理を作っている。そんな単調な毎日に、一人の女の子が舞い込んで、恋心が生まれるという話、かな?

 毎日というのは、基本的には単調。30過ぎればそろそろそれに慣れて、無愛想も看板のようなものだ。そんな最中に、若い女の子との時間というのはまぶしすぎるだろうなと思う。
 男は、その子に惚れて、離したくなくて、離れることが怖くて、初めて体面を捨てて土下座をして引きとめる。けれど、離れてしまう。
 再びやってきた毎日の中、生業を投げ出して、青い空を見上げる。その空が美しい。高い。そして、旅に出るという。

 ただ、それだけだ。それだけのことが、私達には大きいきっかけだ。優等生や、日常をそつなく、選択することなく過ごしてしまった人々が、心を動かしてしまったときに、その空の色はどんな色か。

 こういう映画は私の好み。でも、ヒットはしないだろうな。ぴあのフィルムフェスティバルって、いい企画だなぁ。「洗濯機は俺に任せろ」「この窓は君のもの」とか良かったなぁ。才能って素敵。

 ちょと長い映画ですが、少しまどろんだときなんかお勧めです。 Home&Photo


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