私季彩々
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2002年07月03日(水) ひも付きの猫を飼って

 気がつけば盛夏の7月となっているわけで、締め切った部屋は蒸し暑い。

去年は6月下旬にこの部屋に引っ越してきて、窓は常に開けっ放しにしていた。風鈴なんかもつけて、何にもない白い雰囲気の部屋を楽しんでいたのだが、今年は脱走癖のある猫がいるので開けられない。で、猫に紐をつけて出られないようにしてから窓を開けて夜涼み。ひんやりした風が入ってきます。最低気温は14度。やっぱ、札幌の初夏は過ごしやすいねぇ。
 遠くで救急車のサイレンの音がかすかに消えていった。いつもはうるさい猫も外に興味しんしん。我が足にくくりつけた紐が盛んに引っ張られる。魅惑的な世界への脱出を押しとどめる吾を許せよ、猫。

 ベランダの作物たちは、やはり成長が思わしくない。まともなのは、じゃがいもとかぼちゃくらい。イチゴは2つまともな実がなった程度。つまみ菜は全然成長しない。タイムもまだまだ小さい。ミニトマトが青い実をようやく一つつけている。

 先日富良野の畑を少し歩いた。メロンは我が家の3倍くらいに成長していたし。ジャガイモも元気。やっぱプロは違うのかなぁ、とおもいつつ。土の失敗は大きかったのだろうな。あの市販の黒土って何に使うのだろう?

 富良野の畑はまだ青い作物ばかりで、畝とのコントラストが美しかった。ラベンダーの便りも聴こえてきた。青麦が小麦色に変わる頃はもっともっと美しいだろうなと思う。
 写真を撮りつつ歩いていると、ろくに看板もない砂利道の奥にひっそりと喫茶店があったりして。立派なログハウスにブランコまで手作り。お客が来るとは思えないのだけれど、こんなので暮らせるのかいな、とかいうのは下衆のかんぐりだろな。
 富良野の小道には喫茶店やらペンションが結構ある。田舎の丘の上でペンション経営というのは田舎暮らしの憧れとしては王道的だ。そんななか、工房やら写真館やらがとんでもないところにあったりして、立ち寄ってみたいと思いつつ過ぎてしまう。きっとかなり風変わりな人々がここには随分と住み着いているのだろう。

 キャンプ場で出会った長期滞在者の話だと、富良野には夏季の旅行者や長期滞在者を当てにした仕事がかなり昔からあったらしい。そこに「北の国から」のブームが重なって、土着的な夢追い人が集まる土壌が出来たのだと思う。しがらみから離れれば、少ない収入でも結構暮らせるものだ。一夏で100万稼げば後は何とかなるというのも、頷けない話ではない。そんな中から、自分流の暮らしを見つけて住み着いた人も多いのだろう。

 きっと、小さな鉢植えにトマトを育てて、次の年に富良野にやってきた向こう見ずで純粋な輩も多いことだろう。飼っていた猫を自由に外で遊ばせたいとか。十分な理由だ。

 自由にベランダに出られない猫がうるさくなってきた。で、窓を閉めた。

 そうして朝はやってくる。うん、でも私はこの街も好きなのよね。

今日の写真《上富良野にて(6/25)》 Home&Photo


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