私季彩々
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2002年07月02日(火) 天体観測でみるもの

 どっかのグループ(バンプ オブ チキン?)で「天体観測」というヒット曲があったけれど、同じタイトルでドラマにまでなった。「白線流し」といい、いつから星を眺める趣味を持つ連中を主人公にするほど市民権を得たのだろうか。天文というと、アニメおたくと紙一重という連中というイメージが割りと強かったと思う。少なくとも、長瀬とか伊藤とかといういい男はいませんな。間違いありません。

 けれど、たとえば大学の天文サークルだと、もろ文科系という連中と、山系に分かれたりする。出かけていくところが山奥だったりする関係で、山登りやキャンプにはまる人も多い。星や山に興味を持つなどというのは元々ロマンチストで照れ屋の集団だから、サークル仲間とテニスや海だとかそういう方向にはまずいかない。どこまでもマニアックな集まりだ。青春を送るなら、こういうサークルは薦めません。素直に楽しそうなサークルを選びましょう。

 そういう私は完全に色白ガリガリがり勉風体なので、かなり見かけにコンプレックスを持っていながら山好きだ。医者に「君の筋線維は特別に細い」と先天的な理由を示唆されるほどだから、結構苦労もしている。それでも歩くのは好きで、人生もついでにプラプラしていたりする。
 男ばかりの面子で山の上に登って何が楽しいのか、といえば楽しいことはほとんど無い。あるのは無言でいられる空間と、溢れんばかりの星空。人工衛星の速い動きを追いかけながら、揺らぐストーブの音に耳を傾けていれば、孤独と孤独の関係を知ることができるように思える。仲間とはそういうものなのではないだろうか。
 そういいつつ、女性と登ったことも無いわけではないが、山馴れをしていると物を持つのもさほど苦ではないから、いろいろ持ってあげたりするのが頼り甲斐があるように見えるようだ。山登りは筋力よりも軽量さが重要なので、細い人間の方が有利なのだ。

 学生という時代を超えて、初めて「これでいいのか」と思うことは多い。卒業という期限が無い以上、ほっとけばその路線がいつまでも続く。今回のドラマもこのラインな訳だ。学生の間だって「これでいいのか」と思いつつ過ぎてしまうこともまた多い。結局誰でもいつか思うことなのだろう。
 そんな折に見上げる星空に何を見るのか。センチメンタルでも逃避でも、時には啓示でも、結局は何も変わらなくても、そんな瞬間を湛える生き物が人なのだろう。

 夏の空に白鳥をみて、織姫と彦星をつないで三角形を描く。ミルク色の天の川を求めて、意外に多い人工衛星を追いかける頃には、深い森の中に佇んでいることでしょう。
 一人であっても、恋人とでも仲間とでも、空を見上げるのは素敵なことだ。その瞬間は素直でいられるはずですから。時に醜い自分と向き合うこともありますしね。 Home&Photo


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