私季彩々
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2002年06月09日(日) しおれ観葉植物閑話

 名前も良くわからない観葉植物が部屋にあります。植物を含めて生き物の気配が無かったこの数年の私の暮らしの中で、唯一の仲間といえたものです。といいつつ、ほとんど世話らしいこともしなかった。水をあげるのも気がついたときだけで、週に一度あるかないかだったし、冬の寒い最中も全く何もしなかった。それでも成長こそしなかったけれど枯れることも無く、色落ちもしないで今日まできたのです。たまに枯れた葉もあったけれど、数枚は常にあったから、地味に成長はしたのかもしれません。
 今年度に入って、ベランダ農園を始めた時に買った固形肥料を二粒足してみました。なんせ数年ほっといたのだから、少しくらいの栄養をとの親心。ところがその途端、それまで見た目は元気だった2枚の葉がみるみる枯れていきました。しばらくたってから鉢の土を入れ替えようと鉢から出してみると、土はボロボロと落ちてしまいました。根がほとんど無くて槌を捕まえていなかったのです。もともと根があったのかわかりませんが、よくまぁ生きてるなと感心。もう死んでいるのかもしれませんが。
 で、現況は、残った2枚の葉が元気なくしおれています。果たして復帰はあるのでしょうか。鉢を変えて、土を足しても変化ないので栄養剤を足してます。逆効果かもしれませんが。

 この観葉植物は、かなり以前に付き合っていた人からもらったもの。その人も友人からもらったとのことで、私は3人目ということになります。人は移り変わっても、植物は何もいわずにそばにいるもので。しおれかかった姿を見て、慌てて寂しがっても遅いのですが。
 一緒にいることが苦痛になること。好きでも一緒に同じ空間を共有しつづけられなかったなと。幸福感に浸りながらも時折訪れる”間”に逃げ出した頃を思い出してしまいます。

 私は本当に心の底から好きなことや、好きなものに出会ったことがありません。好きな人に出会ったことはあると思いますが、それが本当かの自信も実はありません。山好きではありますし、森を歩けばいくらでもいられますが、それは至極最近になってのことで、長年好きになりたいと騙しつづけていた自分がようやく騙されてきたなというのが本音です。それはそれでいいと思っているのですが。

 しおれているのに緑色はかわりません。ベランダのメロン達を見ても、本格的に枯れることは滅多になくて、成長がぱったり止まってしまうことが多いようですから、すでに先はないのかと思います。
 ずっとそばにいてくれたのにね。なぁんにもしなかったけれど、それが私にとってとっても居心地が良いお付き合いだったことも確かなようで。私はそんな人を求めていたのかもしれません。それを人と呼べるのかは大いに疑問ですが。

 でも、できることなら。できることならもう一度元気になって欲しいな。そうしたら私ももう少し変われると思うのだけれど。

 外では突然ぱらぱらと降りだしました。プランターに張ったビニル袋から雨音が聴こえます。
 とっても気持ちよくて、哀しい音。

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