私季彩々
DiaryINDEX|past|will
大好きな渡辺貞夫のCDを聴きながら今夜もちょこっと飲んでみたりしています。 お供の猫は今は人なつっこすぎて、静かな夜を過ごすには良いパートナーではありません。この猫、私の眼鏡をかじるのが大好きで、寝ている間に耳に当たるゴムの部分をがじがじと噛んでしまいます。おかげでボロボロ。床屋に行った時に眼鏡を預けるのがとても恥かしいと、今から心配してしまいます。
お酒はわりと好きなほうだけれど味は全然わかりません。何でも飲むし高いも安いもごっちゃです。それでも通ぶりたいので、純米酒じゃなきゃいかんとか、辛口でないといかんとか薄っぺらいうんちくはたくさん持っています。 そういうことで、日本酒が好きです。酒は辛口と思っていたら、旭川で飲んだ-50度の超甘口がフルーティーでとってもおいしくて、甘いのもうまい事が判明。そういえば、友人に勧められた甘いお酒”サングリア”もおいしいものはうまかった。 日本酒は醸造酒ということで、仲間としてはワインに近い。ワインの原料はブドウで日本酒はお米。ワインであればもともとのブドウにオリゴ糖が多い分醗酵は容易なのだが米は長い炭水化物の塊なのでそう簡単には行かない。世界的にみても日本酒は複雑な工程を経てできる奇跡のお酒なのだそうだ。
雪見酒に月見酒。熱燗にしたコップ酒を片手にキンと冷えた闇の中を歩いてみたい気分。 去年、富良野の旅人宿に一泊した事があった。背丈以上に積もった雪と揺らぎのない星空が印象的で涙が出そうになった。それから有名な塔の在る小学校や、美馬牛の丘の上をテクテクと歩いた。夜だというのに晴れ上がった星空はうっすらと地表を映し出して点在する家の明かりがかえって静けさを引き立てた。
詳しい事は忘れてしまったが、一度出会いたい光景がある。雪原に佇む馬の姿だ。彼の睫毛には数珠のように雫達が連なっていりそうだ。吸い込まれそうな馬の瞳は重たげで、雪原の中動じない。開墾の頃を血を流して共に生きた時代。そんな先祖達を今に弔うように、馬達の瞳はあまりに深い。 きっと、今を何となく過ごす私には痛すぎることでしょう。
開墾の頃を生きたる古老あり 今日も伴馬を雪原に引く
老駒の睫毛に雫凍りたり 瞳は映す 斧打つ祖父を
Home&Photo
|