私季彩々
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2001年06月15日(金) 日本的生業と比べて・・・ 

 久々に床屋さんにいった。さっぱりした。
 床屋さんは気持ちいい。うざったかった前髪も後ろ髪も短くなって手櫛のとおりがよくなった。顔も剃ってもらうのはめちゃ気持ちいい。女性が顔を剃りに理髪店に来るというのもわかりますな。美容室でこんな気持ちいいことをできないなんてなんか変じゃ。でもおじさんの鼻息が荒くて目をつむっているのが嫌だったのだけど。
 もうフランスに帰られたはずだけど、ポール・ボネさんというフランスの方が日本に暮らしながら外国人から見た日本を長く書いていた。当初は随分と好意的だったが最終的には少々厭世的になってしまったようだ。バブルの頃からだろう。その中で日本人のまめさを説明するにはまず床屋に連れて行くことだ、と書いてあった。外国ではあそこまで細かく、数ミリ単位ではさみを入れるなどという習慣はないらしい。
 いわれてみれば随分と凝ったサービスだ。髪を切って顔を剃って頭洗って肩をもんで耳掃除までしたりする。それも座ったままで全てこなす。気の聞いた話の一つも入れてみたり。最期にまたはさみで整える。そう考えると本当に日本的といえるのかもしれない。
 もみ上げをもう少し短くしてほしいと思いつつ、結構ですと首を縦に振って時計を見ると丁度1時間弱。料金は1800円。ということは理容師さんの時給は収入だけで1800円だ。ずっと立ちっぱなしで手を抜かない仕事が1800円。
 私が公務員の頃の時給は1300円だった。ボーナスを考えれば1800円くらいにはなったと思う。それで年収は400万円いかないくらいだった。
 自分の仕事はいったいいくらなのか。
 床屋さんの仕事を思って考えてみるべきだ。なんてったって日本を象徴する仕事なのだから。
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