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見積り - 2009年07月23日(木)

今日は難航していた図面もまとまり、午後から鷺沼の案件でクライアントと打ち合わせをした。殆どが設備絡みの図面なのでなかなか理解して頂くのは難しいのであるが、最低限確認して頂かなければならないところをメインに説明することに。

今回入居予定の建物は新築ではないが、まだ築2年と浅く、建築図面もしっかりとしたものがあるので壊してみてビックリということはないというのが助かる。古い建物だと建築図面なんて残っていないし、例えあったとしても竣工図ではなく基本設計や確認申請時のものが多く、実際のものとは結構違っていることがある。

見える範囲で柱の位置が違うとかなら実測した際に分かるけど、図面上では木軸だったところがコンクリートの躯体だったり、仕上げ材を壊してみたら躯体自体がなかったなんてこともあった。

施工業者側もこういう時の為に見積もりに危険負担分を分からないように計上してくるところもあるが、結局それを認めてしまったら毎回そういう余分な金額が意図的に計上されることになるし、見積もりは出来る限り細部に亘ってチェックしてそういうものを外させるようにしている。

この危険負担というのが困りものというか、いい加減なものになっていることが多い。

いつだったか地方での仕事の際にあったことだが、やったことのない施工方法なので10万もあれば可能な金額の工事を40万の見積もりで出て来たのであった。なにをどうしたら40万なんて金額になるのか呆れ果ててしまったが、失敗した時のやり直し分を最初から計上しているのである。

他にも電気工事なんて150万くらいかなと思っていたのが300万近い見積もりだったし、普段は住宅のリフォームが専門の業者だったので店舗なんて経験がないし、ましてや普段している仕事とはあきらかに異なるレベルの内容だったので怖かったんだろうね。

こちらからコストダウンの方法や仕入れルートなんかもアドバイスしたけど、どうも理解してもらえなかったようで最終的には下りてしまった。毎日現場に来てくれれば値段を下げるとか理不尽なことを言っていたが、何処の世の中に設計事務所が現場に毎日行くかよ?

結局は他の施工業者で工事をしてもらったが、あまりにも危険負担を見過ぎるようなところは正直言って怖いね。だって、何の問題も起きずにそのまま普通に工事が終われば、その危険負担的に見ていた金額が業者の利益となってしまうのである。

当然ながら危険負担という項目で見積りに計上なんてされていないし、それを如何にチェックするかが設計事務所の仕事でもある。そういうチェック能力のないところでは施主が無駄なお金を払っているということになる。


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