ブーム便乗商売の終焉か・・・? - 2006年05月01日(月) 横浜にあるセルフの「さぬきうどん店」がまた閉店したらしい。出来ては潰れ、また出来ては潰れという感じで、まるで旬の竹の子があちらこちらで芽を出すかのように乱立していたが、今となっては残っているのは極僅かでしかない。立地的にはかなり良いと思われ、昼はそれなりに客は入っていたようであったが、如何せん業種的に見て客単価が低い商売である。どう見てもせいぜい500円がいいところで、現実的にはそれ以下であろうし、普通に考えればこの場所(家賃)でこの坪数ではやっていける筈もない。 損益分岐点が15万なら300人以上、20万なら400人以上の集客をしなければならない。40席ちょっとの規模であるが、導線の悪いレイアウトと造りを見る限り満席率が50%では実質的にそれぞれ15回転、20回転もしなければならないし、殆ど昼だけの商売でこんなに回転するはずもないという現実を見ないで単純にデータだけを頼りに開店しては長く続くことはない。ピーク時間を過ぎたらガラガラだし、この数字の半分も集客は出来ていなかったであろう。 客単価を上げるために暫くして夜は居酒屋に鞍替えしたが、そんな小手先程度の梃入れではどうにもならないのは仕事柄分かっていた。近隣には沢山の居酒屋があり、それぞれ個性を出して頑張っている中で付け焼刃程度のノウハウで勝てる訳がない。マーケティングリサーチをした上での出店みたいだけど、そもそもマーケッティングの理論を分かってのデータ分析なのかと疑ってしまうが、データってそれを如何に的確に分析し、自らの有利に展開していけるかを考えていかなければ何にもならない。だからデータ情報だけでは何にもならないということで、素人が数字に頼り過ぎるとこうなってしまうのである・・・。 要は分析能力がどれだけ長けているかが大事なのである。関内や伊勢佐木町とかでも同様の店が相次いで閉店していったが、どこも立地的にはそれ程大きな問題がないがこれらも分析能力とデータだけに頼り過ぎた安直な出店だったということである。そもそも本部機能が確立されたFFチェーンでもなければ高々500円もいかない程度の客単価の商売が高家賃でやっていけるはずもないし、どこもそれなりの好立地ではあるが所謂一等地ではないので席数だけは沢山あるけどもそれが満席になるだけの立地でもなければレイアウトでもない。席数だけは沢山あるが、いいとこ満席率50%程度の効率悪いレイアウトでは在籍年数だけを自慢する仕事の出来ないサラリーマンと一緒である。 中途半端な立地であるがマーケティングデータとしてはそれなりの値を示しているから錯覚するのだが、そこが素人的なマーケッティングの陥るところ。データだけに頼った分析能力のない考え方では商売は成り立たない。2社目のサラリーマン時代にマーケティングも勉強したけど、重要なのはそれを如何にして生かしていくかを考えるかということであり、データ収集だけなら金を出せば誰でも入手できるのである。そして、数字やデータに頼り過ぎるとどうなるかという点も分かっている。それを信じ過ぎたり勘違いして収集だけで終わっているレベルでは新聞や雑誌の切抜きを集めて悦に浸っているのと同じである。 讃岐の地で家賃が掛からず、身内だけで人件費もそれほど必要のない商売が高家賃、高人件費の首都圏で成り立つと思うこと自体に問題があるのである。だってセルフの同業種で残っている店が一体何軒あるんだい?飲食素人の出店企業はいい加減に目を覚まさないといけないんじゃないのかな・・・?だってこういうブーム便乗商売に乗ってくるのって中途半端な素人企業が殆どだよね。個人店はその辺のことを十分に理解して出店しているから成功もするし、そこまでいかなくても何とかやっていけるんだよ。そもそも安ければ客は来る・・・と思うこと自体どうなのかな?今、生き残っているさぬきうどん店はそこそこの客単価の店の方が多いんじゃないのかな? 以前手掛けた根津のお店にしてもかなりの高単価であり、そういうブーム便乗型のセルフ店とは一線を画しているから差別化も出来てバッティングもしないのである。それに飲食業って素人が始めてそんなに簡単にいく商売ではないということ。毎日コツコツと努力と研究を重ねて初めて評価されていくものである。それを立地やデータだけに頼った商売では結果は見えていると言わざるを得ない。 Pocchy Land Information←Click BLOG Pocchy's Collection←Click -
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