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島田のお店で昼酒を! - 2006年03月12日(日)

今日は最初に勤務した設計事務所のOB会が浜松の館山寺温泉で行われるので朝一番にて横浜を出発し、島田にて途中下車して以前手掛けたお店へ行くことにしたが、本当は夕べの内に移動して夜に行きたかったのだが打ち合わせが長引きそれが叶わなかったのである。

ネットで調べたら新横浜まで移動し新幹線に乗るのと、横浜から在来線の特急列車で行くのとで島田に着くのは同じで、それなら新横浜までの移動等や乗換えを考えたら在来線の特急の方がいいと思い7時41分横浜発の「ワイドビュー・東海1号」に乗ることにした。週刊誌(袋綴じのないやつです)とお弁当と缶ビールを買い乗車。最後尾の席が空いており、そこに座ることにしたがこの一番後ろの席が一番落ち着くのである。

缶ビールをプシュッて開けてまずは一気にグビグビと!朝一番のビールって久し振りであるが旨いもんである。喉を擦り抜けるときの爽快感は夜に一日の疲れを癒すための最初の一杯とは異なる良さがるね。お弁当のおかずを肴に少し曇りがちな空を眺めながらのんびりと静岡までの約2時間の旅がスタート。流石に朝なのでロング缶一本だけにしたが気分は爽快である。静岡に定刻通り9時35分に着き、次は各駅停車に乗り換えです。反対側のホームなので乗り換え時間1分でも大丈夫で、ここから島田までは約30分である。

地方へ来ていつも思うのは中吊り広告の少なさである。都心にいれば沢山の中吊り広告が当たり前で、それを見ながら時間を潰すことも出来るし、車内が華やかに感じるのであるが、それらが疎らに吊り下げられているとちょっと寂しさも感じてしまう。それだけ都会と地方の格差があるということなのだろうか?人が少ないから広告費を掛けるのも躊躇してしまうだろうし、費用対効果ということを考えたら当然なのかもしれない。

島田に10時3分に着き、そのまま真っ直ぐお店へ行こうと思ったが、久し振りの島田なので少し近隣を散策することにした。新しいお店も数軒出来ていたし、更地になっている場所もかなりあったのでこれから開発が進むのであろう。静岡と浜松という地方では大きな商圏に挟まれている町なのでどうしても空洞化が目立ってしまうのは否めないが、駅からちょっと離れた再開発の街づくりが行われた区域もイマイチ活気はないし、これから残された開発が進んでも実際にどれだけの効果があるのだろうかと少し疑問に感じてしまう・・・。

散策後にお店へ向かい店頭付近をウロウロしているとご主人に見つかってしまったのである。いきなり入って驚かそうと思ったのだが気付かれてしまってはお終い・・・。スゴスゴと店内に入りご挨拶。ご夫妻とは一昨年秋の会合の際にお会いしたが、お母様とは4年振りくらいの再会である。そうなるとお店に来るのも4年振りくらいになるということで、その歳月を経て来た店内はいい感じに味が出て来ていた。床材は昔の学校の校舎の床をイメージしたもので、段々と照かり具合がいい味わいになっている。

暫くお店の状況やこれからの方向性などを話し、11時半の営業時間になったので席に座り一杯やることにした。車中で缶ビール1本飲んでいるが不思議と酔いは消えている。最初はビールかなと思ったが時間もないので「人肌恋し」という山廃仕込みの酒をぬる燗で頼んだ。肴は「鴨和さ」と「桜海老のかき揚げ」。お酒は木の箱にお湯を張った特製の酒燗器で出されたが昼からこういうのっていいね!昼酒万歳である!

お酒はいい具合の燗である。流石にお酒に関して勉強も努力もされているのでこういう点に於いては安心感がある。続いて「初亀・純米吟醸チタンタンク仕込み」という一風変わったものを飲んでみることにしたがこれもまたいい味わいである。暫くすると奥の方から奥様が一升瓶を抱えてやって来てグラスにそれを注いで下さった。一口飲むとこれまで味わったとのない感じの酒である。大阪の「秋鹿」の酒であるが市販はされていないようで、特別に限定で仕込んだものを分けて頂いたらしいが、秋鹿のイメージからは掛け離れた面白い酒であった。

こういう美味しい酒を飲ませてくれる店は飲兵衛からすれば本当に有難い。酒を分かる人だから出来るセレクトだし、定期的に行われている日本酒の会も美味しいお酒を数種類用意し、それに合わせたお料理と共にコース仕立てで順番に楽しんでいくのである。何とか一度参加してみたいと思っている。そろそろ時間も迫ってきたので〆は「三種盛り」を頼んだ。「生粉打ち」「手挽き」「変わり蕎麦(更科)」の三種であるが、嬉しいのが順番に出してくれるということである。丁度いいタイミングで順番に茹でて提供してくれるので伸びた蕎麦を手繰るということはない。

ここは「天せいろ」の天ぷらは順番に揚げたてのものを出してくれるし、アツアツのうちに食べることが出来るのである。本来は面倒くさいと思われることをやるのがお客様の方を向いたサービスということである。実際には「おもてなし」という飲食店として大切なものをしっかりと考えたサービスが如何に疎かにしているところが多いか・・・

町自体の地盤沈下が著しい厳しい立地条件ではあるが、こういう基本的でありながら忘れ掛けている本当に大切な「おもてなし」をしっかりと続けることによって店が維持されていくものだと思う。今回は昼だったが極力外光が入らないようなつくりになっているのでいい感じの中で究極の昼酒を堪能できたが、今度はやはり夜に来て奥にある妖艶な灯火に照らされている「秘密の個室」で堪能したいと思う。

名残惜しかったが時間もきたのでお別れして駅へと向かったのである・・・。


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