モノづくり・・・ - 2005年11月04日(金) 「無」から何かをつくっていくのがデザイナーの仕事。「無」の中には無形のものやゼロからという意味合いも含まれていると思う。例えば「料理」なんかも同じではなかろうか?その素材の適正を見抜き、ゼロから一番引立つカタチに料理する。 何かをつくるというのは楽しいものであり、そして遣り甲斐もある。しかし、その代わりに大変さもある。常に勉強を重ねていかなければ向上していかないし、これで良しと思った段階で終りだと・・・。周りには沢山のモノづくりの人達がいる。勿論手掛けたお店の方々もモノづくりであるし、こういう仕事をしていると自然に関連した人脈なり交流が生まれてくる。 「無」からカタチにしていく苦労を知っているから某IT企業のM&Aだか単なる買収行為だか分からないが、なんか理解出来なかったりする。他人がつくったものを金で自分のものにしていくという行為は決して違法行為ではないし、資本主義社会で認められた経済行為である。でも、なんか違うんじゃないかい?って思う人は沢山いるはず。テレビ局だっていろいろ問題起こす人も多く、とやかく言われがちだが基本的にはモノづくりであり、それを生き甲斐として頑張っているスタッフによって支えられているある意味製造業でもある。 それを一昔前に「何でも欲しがるMちゃん」というCMがあったけど、Mちゃんというイニシャルは一緒な某氏。複数の球団を所有するのは野球協約違反ということで猛反発を受けているが、彼の理屈からいけばそんなの屁理屈だよ!くらいにしか思っていない筈。そして何でも欲しがるMちゃんだから駄々捏ねても欲しいのである。確かに野球協約そのものが時代に即したものかどうかという議論は起こっているが、プロ野球球団というのは数ある企業の中でたった12社しか持てないのである。 プロ野球ファンとしてはそれだけステイタスのあるものと思っているし、その枠の中にいる以上はそこの決まりを守るのは当然のこと。「郷に入っては郷に従え」じゃないけど、それに抵触する行為は避けるべきものだと思う。しかし、他人の褌で相撲を取るのが当たり前の彼らにとっては「そんなこと関係ねぇだろう!」という理屈になる。彼が言っていた「何故ダメなのか僕には分からない」というコメントは単なる何でも欲しがるお子ちゃまの我侭顔にしか見えなかったけど、でもそれが偽りのない本心なんだろうね。 彼は社会的には成功を収めた人であろうが、モノづくりを生業として身からは「一寸の虫にも5分の魂」の如く小さな小さなプライドであるけど、納得も理解もする心算はないね。そして、プロ野球球団をマネーゲームに利用して欲しくはない。 -
|
|