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蓮田のお店 施工業者決定 - 2005年10月22日(土)

3社からの見積りをチェックした中で昨日の段階で2社に絞り、今日最終的な発注業者が決定した。残った2社は建築工事を請け負っている工務店さんと店舗専門業者さんで、チェックと双方を同じ条件に修正をした中でそれぞれの金額はほぼ同じであった。最終決定したのは店舗専門業者さんであり、何故同じ金額であるにも関わらずそこに決まったかというと・・・

1 施工実績の差

飲食店をどれ程手掛けてきたかということは重要なるポイントである。例えば同じ店舗専門のところでも物販店しか経験のないところに飲食店の施工は難しいし、また店舗と住宅の違いも大きい。似て非なるものとして私は同じ次元で捉えることは出来ない。それだけにいろいろな面に於いての経験値の違いが出てしまうのではということである。

2 デザイナーとのコラボレーション

図面で表現しきれる部分と言うのは幾ら細かく描いたとしても限界がある。そこに表現しきれないものをカタチにしてくれるのが施工業者さんである。図面に忠実にだけつくるレベルのものなら問題はないが、デザイナーの店というのはそこから更に踏み込んだ見えないものまで表現されてひとつの完成形となる。だから、そこでの連携というものが重要になてくる。

3 これまでの経験から・・・

これまで手掛けて来たお店の殆どは数社の店舗専門の施工業者さんであったが、約10軒は普通の大工さんであったり、工務店や建築業者さん。その殆どが必ずしも満足いくクオリティには仕上がらなかったという経験がある。それだけデザイナーズショップと言うのは難しいのである。著名なデザイナーなどが施工業者を指定してくるのはクオリティの高いものをつくる為の最低限の拘りでもある。


以上の3点から店舗専門業者さんに最終決定となった。金額的にかなりの開きがあって工務店さんの方が安かったらそちらに発注が掛かったかと思うが、ほぼ同じではやはりある程度完成度を把握出来るところの方が安心感はある。それと前にも記した通り、図面に表現しきれない部分や細かなテクスチャーなどを高い完成度で仕上られるかどうのかという点に於ける問題である。何軒かやって頂いた中で漸くこちらの意図している拘りが理解出来るという中で、初めてのところにそれを求めるのかなりのリスクを背負うのと、正直なところ無理だとも思っている。

今回決定した業者さんにしてもこれまで7軒のお店を施工して頂いたが、本当に満足いくレベルでのものは前回(西浦和のお店)が初めてであった。それくらい経験していかなければ本当に満足いくものはつくれないということ。一生懸命にやります・・・だけでは出来ない次元のものがあるし、それは最終的にクライアントが求めるクオリティに仕上る為に必要なる決断でもあった。

また、最終選考に残れなかった業者さんは2軒続けて同じ結果となったが、以前からこちらが指摘してきたことを改善できなければ、この先何回入札に参加しても結果は同じかもしれない。見積りとは何か・・・?仕入とは何か・・・?それをもう一度原点に帰って考えて欲しい。下請けさんから出て来た見積りに自社のマージンをただ上乗せただけで、詳細をチェックしていないような見積りでは問題にならない。

そして最後に・・・

図面は舞台に於ける台本と一緒である。しかし、同じ台本でも演じる者によって全く異なる舞台になってしまう。台本通りに読んで、演じても違ってくるのは何故か?それは演じた回数の差や演出家との相性やこれまでの共演が何処までのレベルで出来きてきたかということが大きなポイントである。



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