■■■ ぽっちーの独り言 ■■■... pocchyland presents

 

 

拘り・・・色合わせ - 2005年08月29日(月)

今日は西浦和のお店の家具や他の木を使う部分の色合せを行った。基本的には壁面は白をベースにした珪藻土風の左官仕上げで、外部から店内まで同じ素材の同じ色で統している。但し、パントリー廻りだけは家具も壁面もかなり重厚な色を使っている。店内の家具に関しては白木を基調とした中での微妙な変化を付けている。

杉、タモ、栂と無垢材を3種類にタモのツキ板の板目と柾目とが素材として出てくる。それぞれ木の持つ特性や風合いを活かしながらバランス良くまとめていかなければならない。その中で木に種類によって同じ色を付けても全く異なって見えてきたり、板目と柾目でも全く異なる表情になってしまうのである。何度も何度も職人さんに調合して頂き、本当に納得行くまで何度もやり直しをして最終的に3つの色が決まった。

それぞれを比べても素人目には大きな違いは出て来ない。しかし、プロとしてみた場合には全く異なる色となって完成後の姿を頭の中に描いている。カウンタートップのタモの無垢材は木の風合いを殺すことのないオイルフィニッシュで着色をせずにオイル自体のしっとりとした感じを醸し出させている。他の家具の部分は大人しい柾目を使っているので、本当に色が付いたか付かないか分からないくらいに微妙な色を調合し少しだけ表情を変えている。本当は色を付けたかった部分も使っている素材の特性上着色することは出来なかったのでクリア仕上げで押さえたり、無着色でもクリア仕上げとオイルフィニッシュでは全く表情がことなるので、その変化を表現したりと同系色の中でほんの少しづつ表情を変えている。

「洋」のイメージを「和」の素材で表現しながらも、洋風のイメージをかなり強く出したデザインとなっている。椅子に関してはこれまで全く使ったことのないデザインと色合いのものも使ったり、全体的にはこれまでのポッチーランドのお店とは一線を画していると思う。店頭には暖簾も出さないし、ライティングにも遊び心と共にこれまで以上に間接照明を多用して拘りをより強く主張した照明計画となっている。

二重構造の間接照明が入った壁面も前後の壁の色を同じにしてあるが、ライティングの変化で全く異なる色合いになったり、シンプルな色合いの中での変化を楽しむというデザインでもある。以前の日記にも書いたがミリ単位での拘りで納めた箇所もあるし、じっくりと図面を検討することが出来たので完成度としては、より満足行くものに仕上りそうである。








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