本当の美味しさって何だろう? - 2004年05月22日(土) 本当に美味しいと感じる瞬間って一体どういう時なんだろうか?また何を基準にそう感じることが出来るのだろうか?マスコミやネット上で美味しいと言われているお店に行って満足したことはあまりない。自分が手掛けたお店だってそうである。毎回毎回満足している訳ではないし、その時々の感情や体調などによっても変わってくるのではなかろうか・・・ ただ言えることは食事って食べ物を目の前にしてそれだけを見て食べることだけに集中しても決して美味しいとは感じないのではなかろうか?まあ、蟹を食べるときは何故か集中してしまうけど・・・。知人と会食するときだって会話を楽しみながら酒や料理を堪能するし、一人の時だっていろんなことを考えながらその瞬間と店の空気を感じながら食べているときの方が美味しく感じる。 この料理はどういう人が作ったんだろうかとか、どんな隠し味が秘められているのだろうかとか、この素材は何処でどんな人がどうやって作ったんだろうかなんて考えてしまうことが結構あるが、夢を膨らますというか想像力を駆使しながらいろいろなことを考えてみるのも楽しいと思う。だから重箱の隅を突付くような食事は美味しいとは思わない。 それと自分が美味しいと感じるものが一番美味しいんだろうと思う。何かの情報で得たものは自分の価値観とは違ったモノでの評価であるし、期待して行ったけど本当にこんなものが旨いと思っているの?と正直に感じる店だって結構あったかな。たまたま自分が行った時がそうだったのかどうかはわからないけど、でも基本的なものはそう大きく変わるものではないから大抵のレベルはそれでわかってしまう。 高いものだけが旨いという理屈もよく分からないな・・・。そうじゃないものでも美味しいものって沢山あると思うし、空腹の時に美味しそうなごはんと味噌汁と漬物が目の前に並べられたら「美味しい!」っ一目散に箸を運ぶことであろう。食事ってそういうもんじゃないのかな?その時々によって美味しさも求めるものも違ってくるものじゃないのかな?要は自分が満足できればその時の食事は最高のものとなり得るのであると思う。 -
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