■■■ ぽっちーの独り言 ■■■... pocchyland presents

 

 

来店動機 - 2004年05月21日(金)

蕎麦という「業種」には多彩なる「業態」というものが存在する。単純に分類しても「立ち喰い」「出前店」「出前併用店」「店売り専門店」という分け方もあり、「仕入れ麺店」「機械打ち店」「手打ち店」と別れ、「蕎麦懐石」や「そば居酒屋」なんていうカテゴリーもある。更には粉は仕入れていたり、自家製粉があったり、自家製粉も玄蕎麦からとか丸抜きからとかに分かれるし、分けようと思えばもっともっと細分化出来ると思う。

それは言い換えればそれだけ多数のターゲットがいるということにも繋がるのである。「手打ち」「自家製粉」というカテゴリーの店しか「蕎麦屋」じゃないと思っている人だっていることであろう。拘りの蕎麦は食ったことはないけど日々「立ち喰いそば」を愛食しているサラリーマンだって大勢いるはず。彼らには薀蓄言って食う蕎麦は「蕎麦」ないと思うであろうし、逆に薀蓄愛好者からすれば立ち喰いは「蕎麦」じゃないはず。

でも、どちらも「そば」なんだよね。薀蓄言う人が「立ち喰い」に入って「お宅のそばはコシがないねぇ」とか「何処の蕎麦粉使ってるの?」って言わないよね。言ってるような人いたら店から摘み出したいけど、あまり見掛けることはないよね。

蕎麦屋って本当に多くの業態に分けられるし、ポッチーランドが手掛けるお店はここ最近言い続けているけど「薀蓄」言って食う店ではない。そういう人じゃなく何処にでもいる普通の人達に蕎麦屋の愉しみ方をわかって貰いたいというコンセプトでつくっている。巷には最初から薀蓄愛好者大歓迎という店も沢山あると思う。だからと言って新規開業は皆そうだとは思って欲しくないし、
全く違ったコンセプトでの店づくりだって存在しているとことをわかって欲しい。「機械打ち」だって別に恥じることはない。下手な手打ちよりも旨い蕎麦を打っている店なんて沢山あるんだから。

要はお客様の「来店動機」がどうであるか?どういう使い方をしようとしているのかによって店の選択肢は大きく異なるはずである。ポッチーランドが手掛けるお店は少なくとも巷の多くのお店とは狙っているターゲットがあきらかに異なる。クリスマスイブに混むお店、誕生日に二人で、家族で愉しむお店、バレンタインデーとホワイトデーにご夫妻で同じお店に行ったという話も聞いたことがある。女性が一人静かに本を読みながら酒を呑めるお店、他にもいろいろな来店動機のお客様が大勢いるのである。そこには薀蓄も能書きも必要のない世界なのである。

純粋に蕎麦が好き、酒が好き、蕎麦屋が好き、そのお店が好き・・・という動機付けで来店して頂いているお客様が更に楽しめる店づくりを続けていきたいと思う。




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