懐かしや、海外短波放送 - 2004年04月17日(土) たまたま見つけたサイトをよく見ると25年近く前に大流行した「BCL」という海外の短波放送などを聴く行為のサイトであった。聴き始めた当時は中学2年生位だったと記憶しているが、最初は国内の中波(いわゆる一般の放送)を聴いて受信報告書というものを送ってお礼にべリカードと言われる局の独自で作っている絵葉書みたいなものを受信の証として返信してくれる。それを集めて仲間内で自慢しあったりしていたもので、そこから次第に海外の短波放送へと移行していった。 最初は普通のラジオで短波放送もおまけ的に受信できるものを使っていたが雑誌を見るといろいろな専門機が売り出されている。しかし、当時の小遣いで買える金額でもなく、それじゃどうするかというと当然ながら親にねだるしかない。暫く粘った挙句買ってもらったのが「クーガ115」(ナショナル)というラジオで今でも実家には置いてある。当時は海外の短波放送局で日本向けの日本語放送を20数局で行っており、それらを聴いて国内と同じく受信報告書を送ってお礼のカードを集めていた。局によってはカード以外にその国の民芸品なども贈ってくれたり、放送の中で手紙を紹介してくださったりと様々なサービス?があった。 他にも英語放送や各国語での放送もあり、特にアメリカの「VOA」という局は英語のヒヤリングにうってつけの分かり易くゆっくりと話していたのでよく聴いていた。しかし、英語が上達するようなことはなかったけどね・・・。中々聞くことの出来ない局をキャッチしたときの喜びといったら今でもその時の感動は覚えている。夜中に「やった〜!」って大きな声を出したり、仲間内では誰も聞いたことのない局をキャッチした時なんかは明日学校に行ったら自慢してやろう!なんて他愛もないことを考えたりもした。 チューニングダイヤルをゆっくりゆっくり廻しながら耳を澄まし、お目当ての局をキャッチする為に全精力を注ぐ。ノイズとフェーディングの間を縫って微かに聞こえてくる意味の分からない言葉を聞きながら局名をコールするのを静かに待つ。今から思えば暗い趣味だなって思うけど、当時はその醍醐味というか本当に嵌ってしまった。寝る間を惜しんで聞いていたよな〜。英語だって満足に分からない中、いろんな国の言葉を聞くことが出来たけど、10ヶ国語くらいは聴けば何語か分かるくらいにはなったかな。 その後、各メーカーがブームに便乗しアナログでも周波数を簡単に合わせやすい機種やデジタル表示のものまで様々な機種が販売された。高いものなんかはSONYの32万円!という凄いものもあったり、そこそこのレベルの機種で5〜10万くらいはしていただろう。10年位続いたのかな?そのブームは。 で、そのBCLのサイトを偶然に見つけ昔販売されたラジオを画像付きで紹介しており懐かしくなって全部見ちゃった。今でもその趣味を続けている人も少数だろうが残っているらしく、日本語放送も幾つか行われているみたいであるがもう一度やってみようかなというところまではいかなかったな。 -
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