危機管理の問題? - 2004年01月09日(金) 某国のBSE問題で被害を被っている外食チェーンがあるが、主力商品というかそれしかないメニューの販売が出来なる可能性があるとのこと。他のチェーンのように定食やアラカルト的なものがあれば対応できると思うが、単品のみでここまできた企業にとっては大打撃であろう。しかし、BSEに関しては数年前に大きな問題となり当時は国内の範囲であったが、当然ながら他でも起こり得るものとして何らかの対策を考慮していなかったのだろうか? 単品メニューで、しかも仕入れ先がその某国のみという状況下に於いてはさもありなんと言わざるを得ないのか?企業経営に於いて怖いのは売上先や仕入れ先が単一の場合、先方に何らかの問題が発生したら自ずと振りかかって来ることは明白であり、自ら自分の首を絞めてしまうことにも繋がる。だからそれらを3割程度に押さえる工夫なり努力を行うのが普通である。 創業以来の危機であるとインタビューに答えていたが、こういうことは危機管理として想定出来たことではないだろうか?単品のみの経営が決して悪いとは思わないし、むしろそれのみでここまで来たことは素晴らしいこと。だがニュースを見ていて何となくお粗末に思えたのは私だけであろうか? それなりにメニューを工夫して対応策を考えているみたいだけど、280円だから行っていたものが食材が変わり全く違うメニューになり400円、450円になったら客足が遠退くのは明白であろう。他の国の牛肉では味がダメとのことらしいが、他にもコストの問題や流通経路の問題などもあるのだろうか、某国に拘り続ける限りはその問題の解決はないであろう。 小規模でやっているのならまだしも飲食業界においてはこれだけの大企業ともなればそう簡単にコンセプトを変えるのは難しくなるのだから、日頃からの危機管理意識や問題発生時の企業経営のあり方を考えていく必要があったのではなかろうか? 例えがどうかと思うが、蕎麦屋に入ってラーメンしかなかったらどうなるだろうか・・・? -
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