面白いお店 - 2004年01月08日(木) 夕方からの横浜蕎麦商業組合での打合せを終え、久々に関内・弁天通のお店に行こうと思い伊勢佐木町商店街を通り関内駅の近くまで来た時ふと目に入ったお店があった。 それはちょいと小洒落たStand Barであった。これまで関内にはそういうお店はなかったので珍しいなと思い店内を覗いていると若い男性スタッフが飛んで来てニコニコしながら「どうぞ」と声を掛けてきた。他のお店に行こうと思っていたので躊躇したがスタッフの笑顔に誘われてちょっと入ってみることにした。 15メートルほどあるであろう長いカウンターの中頃の焼酎の甕が並んでいる前に陣取ってまずは生ビールとおでんを数品オーダーした。間口は一間強しかないが奥に入って広がり、総面積で30坪近くあるのだろうか?こういう業態には珍しい非常に大きなお店であった。カウンターの他に6〜7人対応の半円形のテーブルが2卓と樽をテーブル代わりにしたものが2卓、壁面を向いたカウンターが一つと、どうだろうかMAXで4〜50人ほど入れるのだろうか?まあピークでもそんなに入ることはまずないだろうけど、時間と共に結構客が入ってきている。女性客の比重も多く、帰り際には女性一人の客も入ってきたりと客層としても幅広く取り入れている。 所謂立ち飲み屋であるが、こういうつくりをすることによってより幅広く多くの客層を拾える事になる。これはポッチーランドの店づくりとも共通していることだが、ある意味常識を破ることによって新たなる道が開けてくるということが言える。立ち飲みイコールオヤジの店という図式が一般的であるが、それを覆すことによってこの業態の活性化にも繋がるのではと思った。 何より感心したのはこのお店のスタッフの対応である。厨房2名とホール3名の計5人で廻していて、皆20代と思われるが元気に満ち溢れ笑顔を絶やさずお客に気軽に話し掛け、店の活気を作り上げているということである。メニュー構成も工夫しているし、隣接している酒屋で買ったワインや日本酒を500円の持ち込み料で飲めるということらしいので今度は美味しそうなものがあったら是非そうしてみたいとも思う。 こういう業態だから単価も安く店の雰囲気も良いからまた来たいと思わせるだけのものを持っている。ただ気になったのは単価が安い分、これだけの規模のお店を収支上上手くやっていけるのだろうかということである。場所を考えれば坪1万ということはないし30坪位だから40万強位の家賃で夜のみの営業だけで廻していけるのだろうか?創意工夫をいろいろしているみたいだから生き残っていって欲しいお店である。 -
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