ぼそっ・・と独り言
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2011年07月22日(金) 2V-2

2V-2

グリムだったかアンデルセンだったかは記憶にないが、幼稚園か小学生の頃に持っていたある童話集の中に「ほんとうのお姫様」と言う題名の物語があった。

ある嵐の夜、とあるお城にお姫様一行が一夜の宿を求めてきた。
城の主が毛布を7枚敷いてその上に豆を数個撒き、またその上に7枚の毛布を敷いてお姫様に提供した。

同夜、一人の女性が同じ城を訪ねて、同じく一夜の宿を求めた。
話の筋書きから言うと、自称、(どこかの)姫だったと思う。

濡れ細ったその女性に対し、主は、前のお供を連れたお姫様と同じように、14枚の毛布の間に豆を入れて、休ませた。

翌朝、主が、先の姫に夕べは良く眠れたかと尋ね、姫は
「ぐっすり眠れました」と応えた。

同じ問いを、もう一人の姫に尋ねると、彼女は
「何かごつごつしたものが気になって、良く眠れなかった」 
といい、それを聞いた主は 「あなたこそ、本物のお姫様だ」 とその女性と結婚したという話。

子供の頃には何がなんだかわからない内容で、面白くもなんとも無い物語だった。

お姫様王子様と言うと聞こえはいいけれど、今で思うと現実はそんなに夢のある話ではない。

毛布7枚下の豆というのは、また極端なたとえだが、
鈍い感性の女性は、后の資格が無いということで、王家の人間は、ゆっくり寝ても居られない切羽詰った背景がみえる。


先日、いつも使っている車の後ろタイヤの空気が抜けていて、見ればバルブが破損していた。

Drマサが直してくれたが、
「もうタイヤが駄目だね、亀裂が入っているから交換した方がいいよ」
と言っていた。

自分の車でもない自社の車は、ほとんど紺屋の白袴で、バルブが破損しなければ、まじまじ足元を見ることが無かった・・らしい。

タイヤ屋さんに依頼して、気付けばさっさとタイヤ交換を依頼していて、
「はい」
と、納品書を渡された。

知らない内に車を持って帰ってもらって、タイヤ交換してもらっている。

新しいタイヤになった車に乗って、用事を済ませて戻った

後で、Drマサが聞いた
「新しいタイヤどう?」

「・・・・・わからん」 (´ヘ`;)ゞ・・・

そうだった。
この車、「2V」で書いた、「タイヤ2本交換して、Drマサは自分の車でもないのにすぐ違いがわかった」車両なのだ。

それを毎日乗っていて、4本全部交換したのに、その違いがわからない。
いつもの事なので、本人もたいした答えを期待をしてない。


実は、冒頭に書いた「ほんとうのお姫様」は、前回の2本だけの交換で違いをすぐに口にした出来事の時に、頭に浮かんだ話。

普通そんなの分かるか?と思った、7枚下の豆を感じる感性は、メカニックには最強と思う。


だけど私の場合、メカニックじゃないし、誰もそこまで期待も望んでもいないから まっ いいでしょ (−。−)ボソッ・・・


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