ぼそっ・・と独り言
DiaryINDEXpastwill


2002年09月26日(木) 桶屋の商売

つくづく銀行とはろくでもないと思う。

以前、二度と○銀では金を借りない!と思うことがあった後、住宅の借り換えセールスに来た銀行マンを自宅の玄関で泣かせた事がある。

「おっしゃることはもっともです」何度も彼はそう言った。

まあ、その件があったので、またよりを戻したのだが・・・でもまた、今回似たようなことがあった。

今時分、頻繁にファックスなり郵便で融資の案内が来る。
まあ、いざと言う時のために申し込んでおくかと、電話で問い合わせたら、用意する書類が多い。
しかも、最近は本店まで行かないといけないようになった。

で、行ってみると、いろいろと小難しいことを言う。
でも、そう何度もこんなところ(本店)まで来る暇が無いから、出されたプランを二つとも書き込んで帰った。
・・・・が。

その後、電話で、一つは無理だが、もう一つの方はOKと、連絡を受けた。
どっちかと言うと、落ちた方を利用したかったのだが、ある条件に満たなかったので、ダメだったとか。
そう言うのを分かっていて、初めから言わないところが、銀行家の嫌らしい所。

通った方が、「借りる時に利息を全額先払いする」タイプ。
しかも1年以内に必ず全額返済しないといけない。
おまけに、支店に申請書を出して、融資を受けるのに数日かかる。
なんか非常に面倒!

たちまち、すぐに必要でもないのを利息払って借りておくのは馬鹿らしい。
で、申し込みに行かなかったら、週明けに電話があった。

「○○支店から、申し込みが上がってきていないから、どうされるんですか?」
と結構高飛車。
今すぐには必要ないから、要る時に借りると言うと、
「今回の申し込みは、「取り下げ」(かなり強調して言った)ということでよろしいんですね?!」ときつい。
「取り下げ」「取り下げ」と、何度も繰り返すものだから・・・

プツッ!

「大体、あんたらは国からほとんどタダ同然で借りといて、9%だ15%だと、こんな高利貸しで貸して、少しは世の中を良くしようとしてやっているのか?」と、怒鳴ったら、

「これは、国からのお金ではなく、一般利用者からのお金です」とかふんぞり返って言う。

「なおさら悪いわ! 貯金する人には、0.0何%の利息払っといて、これは何だ?あんたらは、自分だけ良ければいいわけよ。大体考えてみんさい。ゆとりがある人が、銀行なんかに金借りに来る? 金持っている人には貸して、本当に必要な人には貸さない。これで世の中少しでも良くなると思っとるんね。」

「借りてくれ借りてくれと、ファックスや手紙で散々言っておいて、いざ借りにきたら難癖付けて貸さん言うて・・」

「みんな、同じように苦しんで、四苦八苦しているのにお宅だけは、国からタダ同然の金借りて、信用保証協会で補償をつけてもらって・・・絶対損しないような仕組みになっとるわけでしょう。周りが苦しんでるなら、自分も一緒に苦労をしようとは思わんわけね! (怒)」

「いや、そう言うことは・・ないです」相手の言葉がかなりしどろもどろになった。

「まあ、ええよね。広島中の企業が倒産しても、○銀さんだけ生き残れば、それでええんでしょう!」

(かいつまんで簡単に言うと、こういう内容を、頭の固い方にも分かりやすく、鋭く突っ込んでお話したわけで・・・)

人から頭を下げられるのに慣れている、融資課長が、こういう風に怒鳴られる事は今まで無かったのだろう。最後は声が震えていたから、結構、応えたらしい。


まあ、のどもと過ぎれば何とやらで・・今、応えていてもダメだとは思うが・・・

うちの玄関先でぼろぼろ泣き出した営業マンの時と同じように、全然、銀行の体制は変わっていない。

政府がいくら公的資金を導入して、景気を良くしようとしても無駄だ。

本当に必要な所には、金は回らず、安全策ばかりに回すから、製造業とかはどんどん潰れて行っている。物を作り出すところを大事にしないと、この国は、そのうちやって行けなくなる。特に鉄鋼関係など、設備投資は非常に大変なのに、無くなるときは早い!

これを一から作り出そうとするとどれだけ大変なことか。こういう無くなってはいけないものを支えずに、住宅ローンとかにまわしたり・・・考え方が間違っている。

こう言う、火事場泥棒みたいな考え方の連中がいては、そのうち日本は潰れるだろう。

食物連鎖の輪がかけると生態系に多大な影響を及ぼすように、「金は天下のまわり物」だと言うことわざを、何故、「金を扱うもの」が知らない?
みんな倒れてしまったら、全部が共倒れだ。

だから、輪(我)さえ良ければ良い・・・の桶屋の商売は困る。


まさくん |MAILHomePage