ぼそっ・・と独り言
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2002年04月13日(土) 帰国報告

もう7年前になるが、息子が学校帰りにツバメの雛を連れて帰った。
まだ羽も生えていないし、目も開いていない。

何十日も雨の続く冷夏の年。
野生の生き物が、(親鳥でさえ)生きるのにやっとだった年。
巣から落とされた雛は、戻したところで助からない。

いつか自然に帰すものだから、名前も付けなかった。
わらの巣と、止まり木だけの浅いネットに入れて、仕事に家にと連れて行った。
虫をショップで買ってきて、せっせと食べさせた。

大きくなると、短い尻尾で店の中を飛び回るようになった。
飛ぶだけ飛んで戻れないから、迎えに行っては止まり木に戻す。

ある日、店から飛び出して、別れは突然やってきた。
人に育てられた鳥がえさを取ることも知らず、生き延びれるかどうか心配だったが、一週間後姿を見せた。


翌年から、帰ってきたら直ぐにやってきて、賑やかに帰国報告をする。
その日だけは、店の中を何度も入ったり出たり。

実は、「それを見る」のが非常に楽しみだったりする。

でも、巣を作る環境でないと思っているのか、うちでは巣ごしらえしない。
近くで鳴いているので、近所のどこかで巣をかけているらしい。

不思議なもので、顔は見分けがつかないが、声は聞き分けられる。
それに、ツバメにも鳴き方の「言葉」がある。
だから、いろいろツバメがいるが、育てたツバメだけは直ぐにわかる。

今日、帰国報告に来たらしい。
去年より数日遅い。
今年は帰ってこれなかったのかと心配していたが、何日か前から、本人らしい声がしているので、ひょっとするとと思っていた。

思うに、「帰って来たのが定休日」で、いつもの「帰国のセレモニー」をするにも、店が開いていなかったのかもしれない。

間違いなく「本人」だったかと聞いたが、「わかるわけ無いじゃん」と、息子。
「でも、中に入ってくる(店内で羽を休める)ツバメは、アレしかいないから」

・・・・・そういう見分け方もある。



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