Rと少しMessengerで話してから外出。カフェで朝食。うまい。店員かわいい。
留学センターに寄ってからホームステイ候補の視察。
1件目は学校のあるEglintonからバスを乗り継ぐそうだ。3食付で700ドル。安い。前は750だったらしいが、「ちょっと遠いんですよね。値段下げれば来ると思いますよ」と言って値下げさせたらしい。
俺が土地と英語両方に不慣れなのは明らかなので、Dという韓国人のコーディネーターが丁寧に何度も行き方を説明してくれた。
後で2件目も見に行く事になった。俺が800ドルと聞いて難色を示したので750に値切ったらしい。いい仕事してるなあ。
ここのバスは運転手がいちいち次のバス停をアナウンスするらしい。テープじゃない。しかも運転手によっては何にも言ってくれないらしい。なので一応、どこどこの通りで降りたいと乗ったときに伝えておくのが良いと。
1つ目のバスはアナウンスしてくれる運転手だったが、俺の降りるバス停ではちょっと大きめな声で言ってくれた。15分か20分。通りを渡って他のバスを捕まえる。どの路線も数分に1本くらいは走っているらしい。2つ目は1キロくらい、バス停で3つ。アナウンスしてくれない人だったので、言っておいてよかった。
通りから入って2,3分、どうもその番地と思われる家の前でおっさんが2人喋っている。「ども。えーとここが18番地でいいんですかね」と言うと、「おお来たか、入りなさい」みたいな感じで。せっかちなのかビジネスライクなのか、ポンポンと家の案内と説明をされる。外に灰皿が置いてあり、「タバコはここで吸うのね」「そう、家の中じゃ吸えないよ」「わかってます」てな感じ。
一応「宿が今日の分は延長できたけど、土日はキャンセル待ちで泊まれないかもしれないんです。もしダメだったら土曜日にこっち来ちゃってもいいですかね?」と聞くと「いいよ。わかったら電話してくれ」と言われ安心。
帰りは何も言わずに降りた。レベルが1上がった。
えらく早く戻ったので留学センターの人にびっくりされる。次の物件は17時に行く約束らしい。しばらくネットで時間を潰していたが、それでも時間余りまくりなのでEglintonの街を見回ることにした。
語学学校が多いとは聞いていたが、地元の学生もやたら多い。何かあるんだろう。
Yonge St.を延々歩いたが、なんせ世界一長い通りなのでキリがない。本屋で時間を潰す。品数少ないなあ、、、MLBの2005年版公式ガイドブックを買おうとしたが、落ち着くまで荷物を増やすべきじゃないと寸前で気付いてやめる。危ない危ない。
いい時間に戻ると、Dと日本人のスタッフに「気が付いたらいなかったから焦ったよ」と言われる。すんません。
2件目はFinchという地下鉄の終点からバスで数分らしい。交通の便はこっちの方がいい。
中国人家庭らしい。尖閣諸島は中国のもんだとか謝罪しろとか言われたらどうしよう。
Finch駅。バス停が中国人やら韓国人やらどこだかわからん人やらでごった返している。そういう街なんですかね。それはいいけど混んでるのは嫌だなあ。
バス停から結構歩いた。きれいな家だ。奥さんが迎えてくれる。
「犬は大丈夫?」「犬は大好きですよ」
「Dから聞いてます?宿を明日出なきゃいけないかもしれないんですが」「えーと?まあともかく入って入って」
良かったのはそこまでだった。
「あらあなた、タバコ臭いわね。タバコ吸わない人をよこしてくれって言ってあったんだけど」
…そうなんですか。
奥に通される。旦那さんと握手。奥さん出たり入ったりで時々参加。
まず今の状況を話す。そもそもこの人達ユースホステルというものを知らなかったようだ。
奥さん「この人タバコ吸うのよ」旦那さん「それはちょっと問題だなあ」
「実はうちの娘がちょっと健康に問題があってね。タバコの煙は彼女によくないんだ」
「そうなんですか」
「だからもし吸うなら外で吸って欲しいんだ」
「ええもちろんです」
「タバコは日にどれくらい吸うの?」
「少なくはないです。そんなに多くもないですが。10本くらいですか」
「かなり多いよそれ」
「多いですか…だんだん減らしてはいますが」
「その方がいい。君のためにも」
「ええ。娘さんの事もあるし」
「ていうかタバコ止める良い機会だよね(ハァト」
「そうですね…」
そこでDから電話。いや電話したのかな。奥さんいきなり全開。
「あなたがもうちょっと安くしてくれって頼むから値引きしたのよ?それをあなたあんなタバコ臭い人をよこしてきて一体どういうつもり?タバコ吸う人はダメって言ったでしょ?彼一日に10本も吸うんですって。10本よ?いくらなんでも多すぎるわよ。あなたどう思うのこれ?ねえ?もし彼が来るってんなら彼の服全部洗わせてからよこして。あと家の中はもちろん、家の周りでも一切吸って欲しくないの。ていうか他の家は当たってないの?(以下延々続く」
全部聞こえてますよ奥さん……旦那さん沈黙。
電話終わった後も旦那さんに中国語で何か言ってる。まあ俺にとっていい事ではないだろう。
もう一度旦那さんがDに電話、その後「君と話したいって」と電話を渡された。
「本当にごめんね…。君には1件目の方がいいと思うんだ。たぶん快適には過ごせないだろうし。」
「そうですね…」
「そこから出たらどっかから電話してくれる?」
「はい、、了解です」
出る時奥さんは「彼のアレンジが悪かったのよ。気にしないで」みたいな事を言って笑顔でさよなら…人って怖いなあ。
出て最初の一服は涙の味がしたようなしなかったような。娘さんの背骨がタバコの煙とどう関係あるのか知らないが。
帰りのバスはどっか壊れてるのか、運転手がマイクを使わず大声でバス停のアナウンスをしていた。後ろのドアも開かないみたいだし…
Finch駅に着いて電話をかけてみる。1$入れたのに繋がって数秒で切れやがる。なぜだ。25¢でも同じタイミングで切れる。クレジットカードは何でか読み取ってくれない。
どうやら俺はこの電話機に関して根本的な何かを知らないようだ。
ともかくここはホステルに戻り、実家に電話をかけたあの電話機を使ったほうが良さそうだ。
戻る。キャンセル待ちがどうなったか確認。1件目に行くことが決まった今、むしろ宿が取れてない事を望んでいたが、どうやら空いてしまったらしい。今更キャンセルもできないので金払う。
改めてDに電話。
「奥さんが言ってたの全部聞いてましたよ。僕はあの家には行くべきではないし、行きたくもありません」
「そうだよね。1件目がいいよ」
あと土日のホステルが取れていた事を伝えて「んじゃまた月曜に」
どっと疲れて晩飯を食う気も起きず、そのまま寝る。
ともかく落ち着く先が決まってよかった。