Epitaph


indexpastwilladmin

2005年04月19日(火)いちばん長い日

いよいよ出発の日がやって来てしまいました。

今更ユースホステルの予約を試みる。とりあえずネットと朝飯がタダ、しかも料金が1週間で150ドルという、ダウンタウンからちょっと離れた超格安ホステルにフォームからメール送信。R曰く「このシーズンなら余裕じゃないの?」

Rは見送るのが辛いから平日に出ていけと言ったくせに、一緒に出ようと言う。可愛い奴だ。
この2日間、Rはほとんど泣かなかった。よく頑張ったと思う。でもさすがに最後の瞬間だけは泣きそうになっていた。


飛行機のチェックインが17:00。成田までは高速バスで2時間で、16:00に着く便がちょうど良さげだが、先週首都高でかなりムカつかされた俺としては正直不安なところ。念のためその一本前の便を予約したわけだが、12:20発の14:30着予定…。しかも実際着いたのは14:15…。いや、これでいいんだ。俺は間違っていない。


成田は数年前のバリ以来2度目で、ほとんど何も覚えちゃいない。新鮮な気分でいろいろ見回って時間を潰す。
ネット接続が10分100円…高すぎる。搭乗口の方にあるYahooのカフェはタダらしいのだが、16:30まではチェックインできない。ええ払いましたよ500円ほど。

件のホステルから返信が来ている。1週間の申し込みのうち数日はもう一杯だとのこと。それがいつの日を言っているのかわからなかったので、少なくとも19日から2,3日は泊まれんか?と返信したがrecipients failedとやらでエラーで返ってきやがる。直接行って聞いてみるか。


チェックインで「ライターや〜など入ってませんよね?」とか言うので自分で申告してくれてやった。エア・カナダの人は、ライターが2つも入っているのにセキュリティチェックを通過した事に焦っていた。エア・カナダではライターは手荷物で1つだけ許可されるらしい。
まあとりあえず1つあればいい。

しかし。
手荷物検査の時に、チェックの兄ちゃんが「どちらへ行かれるのですか?」と聞いてくる。
トロントです、と答えると俺様が守ったトラの子のライターを手に取り「アメリカ方面なんで一応放棄してもらいたいのですが」とか抜かす。

すでに没収しようとしているその態度に大層頭に来た俺は、穏便に、かつ不快感をはっきりと出し「エア・カナダの直行便でもダメなんですか?」と聞くと「はぃ、、、一応アメリカ方面なんで」と、弱気になりながらもまだ消火器の押し売りみたいな事を言う。

さすがにムカついたので、少し語気を強め「さっきチェックインで『ライターは一つ持ち込める』と言われたんですけど」と言うと「ちょ、ちょっと待って下さい、確認してきますので」と、俺様のライターを持ってどこかに行ってしまった。
右も左もわからない、しかも嫌煙な国で着いて早々ライター求めてフラフラ歩き回るのは嫌だったのでここは俺も譲れん。

30秒ほどで兄ちゃんは帰ってきて、「エア・カナダですよね? …すみませんでした。でも機内では出さないで下さいね」とライターを返してくれた。

こいつこんなんでも相当いい給料貰ってんだろうなー、とか考えた。


席は壁の前で少し広く、そこそこ快適。後ろのバカでかいおっさんが、狭いらしくしょっちゅう俺の席を膝で押す。ウゼーと思っていたら、近くの家族連れがうるさいと言って席を移動した。ラッキー。

隣は空席で、こりゃ完璧だと思っていたら真ん中のシマからガキが一人来ていろいろ話し掛けてくる。最初のうちは相手していたが、このガキ図々しいし段々ウザくなってきて「うるせえよお前。寝てる人もいるんだよ。親のとこ連れてくぞコラ」と言って黙らせる。23時過ぎにようやくいなくなった。


時差13時間で着いてもまだ19日。この日記は1日1つしか書けないのでまだまだ続く。データ管理の点から見てもやはりBLOGのCGI導入を検討した方が良さそうだ。トラックバックとコメント取っ払えばいい具合になるかな。

着陸から外に出るまでに1時間かかった。タバコは1カートンまでという話だが、手荷物は全くチェックされなかったのでプラス5箱。うひょ。しかしいつまで持つやら。

外に出て3服。頭がクラクラする。スタバでコーヒー買ってさらに3服、でようやく復活。


タクシー乗り場は建物の端の方にあるようだ、と歩いていると、途中でいかにも高級車のドライバーらしき服を着込んだ白髪の老人と、ターバンを巻いたおっさんに「どこまで行くんだ」と声を掛けられる。やばいなこりゃ、と思いつつ「スパダイナ駅のあたりまでいくらくらい?」と聞いたら「うーん、47ドル」とのこと。30分くらいかかると聞いているが、、こりゃそんなに高くないよな、と思い乗ることにした。

乗ると「Lincoln」と書いてある。おいおいリンカーンかよ。
メーター付いてないって事は言い値だよな…。メモったホステルの住所を見せると爺さん地図を広げた。通りの名前をインデックスで調べているが、、、おいおい爺さんそこにあるだろそこに。
迷った挙句、175番地つったのに最初75番地連れてくし。「75番地って言ったべ?」「いや175つったよ俺は」「そうかい、175かい、、、OK」
その後もちょっと迷ってから着いた。チップ込みで55ドル渡すととても喜んでいた。記念に爺さんとリンカーンの写真を撮っておいた。


んでホステル満室ですよ。とりあえず近くの大きめのところと、遠いけどいいところの2個所、名前を教えてもらった。近くの方は2ブロック、遠くの方はタクシーで行けと。とりあえず近くの方で。

閉まってるよオイ。どうすんのこれ。
ガラスの向こうに誰もいない。しばらく目の前で待ってたが何も変化無し。
そのうち不審な男が俺の周りをウロウロと歩いたり腰かけてみたりしだした。ちょっと身の危険を感じたので諦めて表通りに出る。
タクシーはバンバン走っているが、まあその辺にあるだろう、と右も左もわからない街を歩いて探す事にした。

…ない。ホステルどころかホテルもない。飲み屋はたくさんあって通り自体は賑わっているのだが。しかも今日のトロント、かなり暑い。機内で28度とか言ってたのは聞き違いじゃなかったようだ。まだ20度余裕であるぞこれ。

30分くらい歩いて諦め、タクシーを捕まえる。黒人の運ちゃんに「ここ知ってる?」と名前を書いてもらった紙を見せると、その遠い方は電話番号が書いてあったので携帯で電話して場所を聞いてくれた。いやあよかった。
安心して運ちゃんに「いやあ暑いわ満室だわ閉まってるわで疲れたよまったく」などと一通り愚痴をこぼすと「ふっふっふ」と笑った。カナダ初笑いゲット。


到着。夜の10時過ぎてます。メーターは丁度10ドル。20ドル渡して荷物を降ろしてもらった後、受け取ったお釣りは1ドルとなんぼか。「いや、10ドルくれよ」と言うと「荷物のぶんも入ってるから」と言われる。

こっちの習慣はチップくらいしか知らない俺はそれ以上は言えんかったが、ひょっとしたら騙されているのだろうか。まあそのうちわかるだろう。
それにしてもダウンタウンってやつですかここは。CNタワーがかなり近くに見えますが。


ドミトリーといういわゆるタコ部屋だが、部屋には誰もいない。シャワーから帰って来てもまだ誰もいない。ロビーや外で盛り上がっているようだ。
こっちの時間で言うと夕方5時頃まで寝てた事になるので、もちろん眠れない。おお、これが時差ボケという奴だな。

第2ロビーとでも言おうか、ロビーの横のリビングみたいな部屋でシグ2でここ最近の日記を書いていたが、突然動作が止まりテキストが全部消えちまった。見事に0バイト。

フテ寝をしようにも寝れない。そんな1日目。