結局、それらは全て「症状」によるものらしいが、そうでない俺には把握はできても理解する気にはなれない。正直な所、そんなものはただの甘えだと思っている。
やれる事はとっくにやった。限界を待っている感じではあった。
ありえない経験はありえない感情を俺に教えた。それでも今までは辛うじてバランスを取っていたが、今回は社会生活を捨てる覚悟がない限りは無理だと思った。俺は医者でもないし、親でもない。最悪の事態を避ける事ができたのが救いだ。
必要なのは「自立」でなく「開放」の方がニュアンス的に近いかもしれない。
形式主義で全てを規制していた彼女の両親を、俺は本気で殴ってやりたい。本当の原因はそこにあると思う。あんな考え方が正しいなら、ヒルベルト・プログラムはとっくに完成している。
普段は何の問題もないだけにかなり辛い。判断を遅らせたのもそれが原因だ。出来る事なら俺が幸せにしてあげたいと思っていたから。