「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
DiaryINDEX|past|will
レーがミーを泣かしたらしく、 二階から「レーくんのバカ!」 と言うミーの声と、大泣きの泣き声。
ミーが階段を泣きながら降りてきた。 いつものケンカだろうと思ってほうっておいたら、 泣き方が激しい。
あれ?どした?
外で遊んでいたミーとマルが帰ってきて、 レーくんの靴を見つけて2階に上がった。 レーくんはプレステに夢中になっていて、 ミーが、 「クラッシュバンディクーしてんの?」と聞いたら、 「してたら悪いっ?」ときたらしい。 「そんな言い方せんでもいいやんか!」と言い返したら、 「うっさい!チビ!」と言ったらしい。
理不尽だ。 ミーはゲームしてるの?と聞いただけなのに。 ミーがチビなのは見ればわかるけど、言われたかないよ。
ミー、ひきつって泣いてもう言葉が出ない。
レーにちょっとひどいんじゃないかというべきかなぁと思いながら上に上がった。
レー、あいかわらずゲームに夢中だ。 モックンは隣の部屋で本を読んでる。 ふぅん。じゃ、うちに来てからずっとレーがゲームやってるわけね。
「レー、ミーがれーくんがぁ!って泣いてるよ。なにしたー?」 「えぇ〜?ミーがボケってボクにゆってきたー。」 「いきなりボケって言わんと思うけど。」
ゲームしてるのにうるさいなぁ〜と言う顔だ。
「・・ゲーム、セーブして切って。」 「ええ!今はじめたばっかり!」 見えすいたうそです。 「ウソつけ。」 「ちっ!」
コイツ、今舌打ちしやがった。 手はコントローラーを握ったままだ。
「今すぐやめろって言うとんのがわからんかあっ!!」
びくっと、部屋中の子供の動きが止まり、 レーがしぶしぶセーブ画面を呼び出した。
「ちぇっ!」
ブチ
「アンタ自分がなにやったかわかってないの?」 「べつに?」 「ミーがいきなりボケっていうたんや。」 「そう。」 「で?」 「僕のゲームの邪魔してきた。」 「ミーが泣いてるの気がつかへんかったんや。」 「知らん。」
「ええかげんに、せんかぁぁっ!」
にらみ合う。 「アンタおかしいよ。 ゲームしてんの?って聞かれたのが何が気に入らんの。 なんでして悪いってえらそうにいわなあかんの。 邪魔しにきたわけと違うやん。 声かけただけと違うの。 なんやのん、うっさいチビって。 アンタ、ミーを言葉のナイフで刺したんやで。 わかってないの? 隣でわんわんないてるのに気がつかないほど、アンタゲームのことしか見えてへんの? おかしい! おかしいのがわかれへんのかっ!」
にらみ合っていたレーが、にらみ負ける。 どんどん涙が溢れてくる。でも泣かない。
「ゲームは遊びの道具や。 そんなものに心奪われて、ともだちの心を傷つけて知らん顔するなんて、 おかあちゃんの知ってるレーと違う。 どんなに友達からひどいこといわれると傷つくか、 アンタだってなんども同じ目にあって知ってるはずやろ! それがこんなゲームしか見えへんようになって、 ナイフで刺したこともわかれへんなんてアンタ間違うてるよ!」
ぼろぼろ涙がこぼれ始めた。
人の子だが自分のこと同じように叱る。 その場で叱る。 わかるように叱る。
レーにとって、ゲームは特別なものなのは知っているけど、 遊びのツールとして使えないなら、 うちに「遊びにきた」ときには不要だ。 コドモに使いこなせないツールは与えない。
落ち着いたので家に帰した。
レー母にフォローの電話を入れようかと思ったけど、 明日レーのいないときに話す方がいいかと思ってやめておいた。
叱りすぎたかな。 でもなぁ。見過ごすわけには行かないもんなぁ。 なるべくわかりやすい言葉を選んで話したけど、わかってくれたかなぁ。
気になりながら翌日通学路を通りかかったら、 私を見つけたレーが、大きな声で、 「おおぃ!おかーちゃ〜ん!」と手を振ってくれた。
わかってくれたのかな。
その後、うちにきて庭でみんなと遊んでいた。 うやむやにせずにちゃんと叱ってよかったかも。
|