アパートの階段にさくらの花びらがぱらりほろりとおちていた。あたりを見回しても工場が黒くたたずむだけ風にのってやってきた春のなごり雪踏むにしのびず拾うにしのびずそっとよけて階段をおりたもういちど風に乗って還れる場所まで飛んでゆけ春のかけら 明日はどこにいるのかな