Web Masterの日記



緊急事態宣言の形骸化

2021年07月29日(木)

23日に開会した東京オリンピックも1週間経った。
今日も柔道の男女ともで金メダル獲得。
これで日本の金メダル数は15個。
1964年の東京、2004年のアテネで獲得した金メダル数が16個で過去最多だが、
あと1個で最多タイとなり新記録も達成も確実となった。
ちなみに柔道の金メダル数はアテネの8個に並んだ。
明日、最後の階級で新記録達成なるか楽しみだ。
今大会から柔道は団体もあるのでさらに増えるかも。

そんな東京オリンピック開催中であるが現在、東京都は
4度目の緊急事態宣言中である。
しかし日中の街中を見ると、とても緊急事態宣言下とは思えない状況だ。
五輪のお祭りムードも重なり「もはや緊急事態感がない」
今日の東京の感染者数は3865人で2日連続して3000人超え。
全国でも初めて1日10000人を超えた。

2021年の東京は年始早々に2度目の緊急事態宣言下にあった。
それは延長を含めると1月8日から3月21日までの73日間。
その後、約1ヶ月後の4月25日から6月20日までの57日間、
3度目の緊急事態宣言が発令された。
そして、今回の緊急事態宣言は7月12日から8月22日までの42日間の予定だったが
どうやら大阪、神奈川、埼玉、千葉にも緊急事態宣言が発令され、
同時に東京と沖縄は8月31日まで延長されるようだ。

つまり今年は1月1日から8月31日までの8ヶ月間、243日のうち、
181日間が緊急事態宣言下にあることになり、その期間は元日から8月末までの
実に7割5分にあたることになる。

ちなみに、これらの緊急事態宣言の他、まん延防止等重点措置を含む
飲食店に対しての時短要請があったのは今年は1月8日から8月31日までの
236日になり、今年1月1日から8月31日までの9割7分は、
まともに商売のできない時短要請期間である。

昨年2020年4月に最初の緊急事態宣言が発令された後、
しばらくは感染者数が落ち着いた東京都だったが、
年末につれ感染者数は増え続け、12月31日には1000人の大台を突破。
そして2度目を発令する直前には2520人もの新規感染者が出ていた。
解除された日にも329人が感染し、以降は横ばい気味になったが、
時間が経つにつれ再び1日あたりの感染者数は日に日に増していき
そして3度目を発令した。

1度目から2度目の間には7ヶ月近くもの期間があったが、
2度目と3度目、そして3度目と4度目の間はわずか1ヶ月弱。
最初の緊急事態宣言は国民の間にも緊迫感があったので、発令後も効果は持続した。
だが、以降は短期間で発令されるために「またか」と平時のような感覚を抱く人も。
なんだか発令するたびに危機感が薄まっている。
そもそも、専門家の間では緊急事態宣言の効果を疑問視する声も上がっていた。
政府の基本的対処方針等諮問委員会の会合で専門家から「ほぼ意味はない」との
発言もあったというが、宣言の限界を指摘されても政府は
「効果はあった」と反論したとか。

緊急事態宣言が発令される基準も曖昧だし、結果的にどのような効果があったかのも
不明瞭で何も科学的根拠とか説明しない。
なんか政府の対策してる感を出すため「とりあえず発令しよう」風に感じてしまう。
政府はワクチン接種が進めば感染拡大も落ち着くだろうと考えているようだが、
変異ウイルスの発生により医療現場では、その感染スピードに危機感を募らせている。
さらに今回の緊急事態宣言の期間中に開催した東京五輪でも感染者が拡大。
訪日した選手や関係者からも陽性者が毎日のように発見されている。

菅首相のメッセージは「安心安全のために全力で」など抽象的で似たものばかり。
さらに会見では、安倍元首相同様に記者の質問が限られている。
そういう所作を繰り返すたびに国民は疑念を抱き、緊急事態という言葉の意味が
まさしく形骸化しているのは確かなことだが、政府は見て見ぬふり状態。
現在、4度目の緊急事態宣言について田村厚生労働大臣は
「効果がなければ次に打つ手はない。もう、それよりきつい手はない」と話していた。
迷走からの手詰まりでないことを祈るばかりだが正直、効果は出ていないどころか
さらに酷くなっているような気がする。
いったい、いつ終わるのか分からないトンネルに入っているようだ。

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