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2009年07月07日(火)
裁判員制度がスタートして1ヶ月以上が経った。 幸い、自分のところには裁判員の指名が来ていない。 一応、すごーい昔に大学の講義で少しだけ法律を学んだことのある自分だが、 以前も書いたが、やはり罰を受けたとしても、 裁判員なんてやりたくないという気持ちは今も変わらない。
裁判員制度とは司法当局の、国民による司法批判をかわすための道具であり、 審議の短縮による誤審の危険性を国民に背負わせようという 姑息な制度に感じてしまう。 そもそも、裁判員をくじで選ぶなどというのがふざけた話であり、 守秘義務や誤審をしてしまった場合の良心の呵責や精神的苦痛を くじで選んだ裁判員に押し付けて、日当1万円ばかりの金を払って 後は知らん振りなどというバカな制度が許されていいのか? さらに暴力団絡みの裁判で裁判員を務め、 暴力団にお礼参りされてケガを負わされたり、 最悪の場合は殺されたりしたのでは、たまったものではない。 このあたりの問題は当然、予測されてしかるべきなのに、 これに対する対策は何も法律に明記されていないのが恐ろしい。
くじ引きで選ばれて、1日あたり1万円やるから、 精神的苦痛と暴力を受ける可能性を一生引きずって生きてくれ…、 こんなバカな制度は世界中どこを探してもない。 裁判員制度に似た制度がある国はあっても、 ちゃんと選ばれた者が法律で守られている。 それに、アメリカの陪審員制度ですら、判断するのは有罪か無罪かだけであり、 量刑を判断するのはプロの裁判官なのに、 日本の場合は量刑まで裁判員が決めなければならない…。
どこの世界でもプロ裁判官とは、自らの意思で裁判官になることを決心し、 その危険性を覚悟の上で猛勉強をした上でなる聖職であると思う。 下世話な話だが、様々な苦痛や危険をはらんでいるため、 裁判官の報酬は世界中どこでも、その苦労に見合うだけの高さが支払われている。 間違っても日当1万円のパートタイムの裁判官など存在しないのだ。
先日、大阪で起こったパチンコ店へガソリンをまいた放火殺人。 4人が死亡し、19人が負傷した。 また身勝手な「誰でもいいから人を殺したくなった」 犯人は自ら出頭してきたが、もしもこの事件の裁判員になった場合、 はたしてどれくらいの量刑を下したらいいのか? 放火殺人は重罪だ。4人も死んでいるのだから普通に考えれば死刑が妥当だろう。 いやいや普通の死刑じゃ物足りない。 できることなら被害者の苦しみを味わってもらうため火あぶりの刑が妥当だ。 しかし犯人は自ら警察に出頭しているので自首が成立する。 法治国家、民主国家である日本では「悪法も法」なのだ。 よって、死刑にしてもしなくても批判が出そうな事件である。 もし、自分が裁判員に選ばれたら…こんな事件は絶対に担当したくないね。
以前、裁判員制度が始まる直前にネットでは、 裁判員候補に選ばれた男性が呼び出し拒否をする旨を、 記者会見で発表したとあったが、テレビや新聞など大手マスコミは 詳しく伝えず、あいもかわらず政府寄りの 制度の説明などの広報活動しか行ってこなかった。 しかし、裁判員は国民の義務でも何でもない。 法律に書けば何でも義務にできるというものではないはずだ。 法律さえ作れば何でもあり…、というのであれば、 徴兵制でも、国家への無償奉仕でも、法律に書けば 国家は国民に対し何でも押し付けられることになってしまう。 明らかにこの制度は不公平で不公正な問題のある制度であり、 最低でも執行の延期と議論のやり直しのうえ国民投票にかけた上、 賛成者のみで裁判員を構成すべきだと思う。 なぜなら、裁判員になるかならないか?自分の意思で選べないというのでは、 変な話、奴隷と変わりないと思ってしまうから。 国家にとって国民は奴隷ではない。 この裁判員制度ひとつとっても日本はいまだに民主主義国家ではなく 全体主義国家の悪癖を引きずっていることの現われだと思う。 国民は国家に対して奉仕して当然、お国のために戦争に行って死んでくるのも、 やりたくもないのに裁判員になって暴力団にお礼参りで殺されるのも同じこと…。 そんな風に感じてしまう。
民主主義国家とは国民主権の元、国民が自分の意思で自らを統治する国家のことで 当然、国民の義務が何であるかは国民自身が決める国家のことである。 民主主義国家とは国家が国民に対し奉仕する国家のことで、 国民が国家に奉仕する国のことでは決してない。 義務という単語に誤魔化される人があまりに多い気がする。 なぜ日本人は義務といわれれば無条件に従ってしまうのだろうか? 義務といわれても、個人の思想・信条、良心に反するのであれば、 理屈の上では日本国憲法を盾に裁判員になることを拒否する 法理論を展開することは可能だ。 まぁ、もっとも日本国憲法を盾に裁判員を拒否しても、 それが適法かどうか判断するのが裁判所というのであれば、何の現実味もないが…。
できることならば、この裁判員制度については 是非とも次期衆議院選挙の争点としてもらい、 裁判員制度の即時廃止をマニュフェストに掲げる政党が 現れることを願いたいものだ。 いや、裁判員制度の廃止を願っているのではない。 よく議論もせずに決まった裁判員制度の内容を、 もっと国民の目線に下がって考え直してもらいたいと思っているだけだ。 このままの穴だらけの制度では、今後絶対に問題が起きるはず。 そうならないためにも考え直す必要のある制度だとマジで思う。
久々に熱く語ってしまったヾ(^-^;)
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