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2009年04月28日(火)
先週末から世間を賑わせている「豚インフルエンザ」 最初にこのニュースを聞いた時、鶏ではなく豚というところで驚いた。 狂牛病で牛、鳥インフルエンザで鶏、水質汚染で魚、農薬問題で野菜などの 各食材に比べ、昔から豚は比較的安全な食材である。 しかし、食に関しては安全だったが、メキシコを中心に 豚インフルエンザは感染が拡大し、ついにオーストラリアや ニュージーランド、そしてヨーロッパに続き隣国の韓国まで上陸してしまった。 WHOは感染警戒レベルをフェイズ4に引き上げた。 日本でも舛添厚生労働大臣が記者会見を開き 「新型インフルエンザが発生した」と宣言。 麻生首相をトップに対策本部まで設置された。
ついに恐れていた新型インフルエンザが発生し、 メキシコでは死者が150人近くに達している。 だが、幸いその他の国ではまだ死者は確認されていない。 本格的なGWが始まろうとする中、メキシコへの渡航は禁止となったが、 アメリカやカナダでも感染者が出ているので、 この時期に海外に行くのは危険な行為だろう。 旅行会社は燃料サーチャージ問題もクリアして「さぁ、これから」 という時に出鼻を挫かれた格好だ。 だが、今回の豚インフルエンザに対抗するワクチン開発は これからで、早くて3ヶ月はかかるという。 自衛策は「君子危うきに近寄らず」ということだろう。
そして経済でも豚インフルエンザの影響が円相場にまで波及し、 せっかく落ち着いていた円相場だが、この騒動で再びドル売りに走ってしまい、 円高にシフトしているようだ。 おそらく、このペースで行くと93円くらいまで戻ってしまう可能性も…。 まぁ、企業は既に決算整理に入っているので、一時的のブレであれば さほど業績には影響しないとは思われるが、 どのくらいで為替予約をしていたのか?などという点も考えると、 なんとも予断を許さない状態である。
ところで豚インフルエンザがなぜメキシコで大流行し、なぜ人に感染したのか? 正直、まだよく分からない状態のようだ。 ただ、現時点で言えることは「日本の豚は今のところ安全」ということと、 「火を十分に通せばインフルエンザ菌は死滅する」ということだ。 今、一番怖いのは「風評被害」である。 もちろん、豚インフルエンザに対する対策を講じることはいうまでもない。 しかし、食に関しては、あまり気にし過ぎなくてもよいということ。 豚肉は普通は加熱調理するはずなので、そんなに神経質にならなくても大丈夫。
とは言うものの、やはりアウトブレイクしたメキシコからの帰国者とか心配だ。 「もし日本で発症したらどうなるのか?」 島国だけにあっという間に感染が拡大する恐れがある。 だが、島国という強みを生かし、水際で食い止めることも 大陸つながりの他国よりは簡単なはず。 対策本部も設置され、厚生労働省で行動指針も作っているが、 まさか「豚と豚肉の扱いは農水省」「危機管理は危機管理センター」 「報道対応は総務省」「海外との情報交換は外務省」 「入国規制は法務省」なんていう日本特有の縦割り行政にだけはならないで、 水際作戦の徹底をしてほしい。 そして豚から人、人から人へと感染するだけに十分な情報収集をして 政府一体となって対策してほしい。
約90年ほど前に、世界人口の約半数が感染し、 4000万人が死亡したと言われているスペイン風邪の例もあるので、 一刻も早い発生原因の解明と感染ルートの追究がなされてほしいものだ。 それにしても人類にとって脅威と警戒されていたのが 新型鳥インフルエンザだったのに、まさかパンデミックが 豚インフルエンザとは…、バイオハザードは現実味をおびてきた…のかな?
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