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2007年12月06日(木)
先月末、50年以上の歴史を持つニューヨークのロックフェラーセンター前の 巨大クリスマスツリーが28日に点灯されたが、 今年は省エネタイプの電球が導入され、使用する電力も太陽電池らしい。 キリスト教の国の「冬の風物詩」なんだから、これはこれでいいとして…。
ここ数年前から日本でも毎年恒例の出来事となりつつあるのが、 年々、エスカレートしていく個人宅のクリスマスイルミネーションだ。 この時期、夜に街中を通ると至る所で目に付く。 そして、だいたい毎年、同じ家がピカピカ光ってる。
東急ハンズや大型スーパー、ホームセンターなどでは 個人宅のクリスマスイルミネーションのための特設コーナーまで誕生しているし、 ついにはカリスマ・イルミネーターまで登場したというのだから驚きだ。 またイルミネーション取付会社まで設立され、総額600万円もかかる 個人宅のクリスマスイルミネーションがあるとか(-o-;) ある人は敷地内にイルミネーション専用の電柱を設置し、 電圧を100Aに上げ、1ヶ月の電気代が12万円とか(-o-;) もう、何がなんだか意味が分からん。
確かに近所の子供達は喜ぶのだろうけどさ、なんか本来の目的とか どうでもよくなって、意地の張り合いみたくなってる気がする。 こんなことに金をかけたり見栄を張ったりするのって 「男のロマン」とも違うよな。 このままいくと10年後にはどうなっちゃうのかね?
だけど、これってよく考えると、たとえ発光ダイオードを使おうと、 地球温暖化防止に逆行してると思うのだが。
呆れたことに、以前、住んでいた練馬区でも 昨年からイルミネーションコンテストを開催していた。 なぜか特別審査員に松本零士。 http://www.dotcomm.jp/illumi2007/
まぁ、少しは盛り上がって地元の活性化にはなると思うけど、 正直、行政が奨励していいのかは疑問だな。 夏場は、あれだけ節電を呼び掛けてるのに何かおかしくないか? しかも省エネルギーをアピールしながら参加募集してるし。 どう考えても矛盾してるだろ。
個人宅のクリスマスイルミネーションって、 バレンタインやホワイトデーのチョコレートのように、 みんな電気屋に踊らされているだけのような気もするんだよね。 バレンタインやホワイトデーの菓子なら別に環境に厳しくないが、 イルミネーションは限りある資源の無駄使いにしか感じない。 地球温暖化で生態系が狂ったり、環境が破壊されている地域があること まったく気にしたことなんてないんだろうけどさ。 自己顕示欲の塊みたいな人が力を入れているのだろうから。
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