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2007年10月19日(金)
今季からセリーグにも導入されたプレーオフ制度。 「クライマックスシリーズ」と名付けられ、昨日はパリーグが終了し、 北海道日本ハムファイターズが千葉ロッテマリーンズを3勝2敗で退け、 2年連続で日本シリーズへ進出を果たした。 しかし、このパリーグのクライマックスシリーズの日程を見ると、 なぜか第2ステージは4連戦のあと1日おいて、 第5戦が行われたことに気づく。 休息日にしてはおかしな日程だし、札幌のみで行われるので移動日でもない。 それに昨日から始まったセリーグは、きちんと休息日なしの5連戦になっている。 パリーグだけの、なんとも不思議な変則日程が気になり、 少し調べてみると意外な理由が分かった。
変則日程がなぜ問題かというと、1日のオフを挟むために 第1戦で投げたエースが中4日で第5戦に投入できるため、 レギュラーシーズン優勝の日本ハムが俄然有利である。 なぜなら第1ステージから戦って勝ち上がってきたロッテは 5人の投手を用意しなければならない。 実際にロッテは第2ステージで久保、小林宏、渡辺、小野、成瀬と 5人が先発している。 第5戦までもつれたから良かったが、これがもし第5戦前に決まっていたら、 第1ステージ3戦目に投げた成瀬は第2ステージでは出番がなかったことになる。 一方の日本ハムはエースのダルビッシュを 第1戦と第5戦に先発させることができ、見事に期待に応えて 2勝を挙げ、日本シリーズ進出に貢献した。
まぁ、今年からレギュラーシーズン優勝のアドバンテージである 1勝がなくなったので、この変則日程は新たなアドバンテージかと思ったが、 セリーグの第2ステージは変則日程なく5連戦となっている。 なので巨人も中日も、きちんと5人の先発投手を用意しなければならない。 これには巨人側からも「なんでパだけ1日オフがあるのか」と、 不満の声があがっていたそうだ。
そして調べていくと、こうしたセ・パ不平等な日程には なんと「オシムジャパン」が関連していた。 なぜ野球にサッカーが関連しているのか? それは、変則日程の原因がパリーグ第5戦の中継を行うテレビ朝日が 17日にサッカーの日本代表対エジプト代表戦を放送するためである。 サッカーの放映があるので、ほぼ同時間に行われる第5戦の 放映はできないため、1日休ませて翌日の18日に第5戦を移動させたのだ。 つまり、テレビ局の事情でプロ野球の日程が変更された。 テレビ放送はもちろん重要だけど、日程を変えるまでするのは なんだかやり過ぎな気がするし、ファンだけでなく現場からも 不満の声が漏れるのは当然と言えるのではないだろうか。
日本プロ野球機構に日程の変更を申し入れたのが テレビ朝日側なのかパリーグ側なのかは分からないが、 マスコミでも言及されているように、海外組を召集しなかったために チケットの売れ行きが芳しくなかったサッカー日本代表の試合のために、 クライマックスシリーズ第2ステージの大一番となった第5戦の日程が 変更されたことは悲しいことだ。 もしかして第5戦まで、もつれるなんて考えていなかったのかと疑ってしまうよ。 来季は、こんなことがないよう改善してほしいね。
ところで我がジャイアンツ、今日も負けて 早くも中日に王手をかけられてしまった。 もうハンデはコレくらいでいいだろう。 明日から3連勝で日本シリーズ進出を決めてくれよ。頼むぞ…。
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