Web Masterの日記



平均寿命…高齢化社会

2007年09月18日(火)

昨日の9月第3月曜日は敬老の日だった。
どうも敬老の日というと9月15日という印象があるが、
第3月曜に移動したおかげで連休は嬉しい限りである。
調べたら再来年の2009年は秋分の日と合わせると5連休になるではないか。
毎年9月も5月のゴールデンウィーク並みの連休になるよう
検討されているというが、そうなるなら早々に実施してもらいたいものだ。

さて敬老の日だったと言うことで、日本の平均寿命などが新聞に出ていたが、
昨年2006年に日本人の平均寿命は男性79.00歳、女性85.81歳となったことが
厚生労働省がまとめた簡易生命表で分かった。
2005年はインフルエンザの流行により前年割れしたが、
2006年は男性で0.44歳、女性で0.29歳延びたことになり、
女性の平均寿命は22年連続して世界一である。
(男性はアイスランドの79.4歳に次いで世界2位)
厚生労働省ではガン、心臓病、脳血管疾患の3大疾病での医療技術の向上で
世界的に寿命は当分延びる傾向が続くとしている。

もちろん長寿は良いことなのだが、国や専門家は、
「さすがにこれくらいで平均寿命は止まるだろう」という予測をしていたという。
ところが、その予測は当たらず、その結果として年金不安や食糧難が
世界的に問題となってくることが予想される。
今、欧州各国も年金不安が社会に広がっている。
背景にあるのは、80年代に寿命の予測を完全に読みきれなかったこと。
日本と同じように年金を支払う層は増えないのに
年金をもらう層である高齢者が年々増えている。

そんな欧州各国よりも出生率が低く、平均寿命の高い日本だが、
100歳以上の増加率が異常な伸びを示している。
敬老の日が制定された1963年、100歳以上の人は僅か153人しかいなかった。
ところが毎年延びてきて、昨年2006年には2万8395人。
今年2007年はすでに3万人以上に増加した。
人口統計学で推計すると、2050年には日本人の100歳以上は200万人になるという。
これは今の1年に生まれてくる新生児の約2倍である。
医療の発達した先進国では、これからも平均寿命は延び続け、
2030年までに日本の平均寿命は100歳前後になるという予測もある。

日本人で昭和初期に70歳まで生きたのは4人に1人しかいなかった。
しかし現在は4人に3人は70歳以上まで生きている。
もちろん長寿は良いことである。
しかし、果たして長寿の社会に合わせた国づくりが今できているかどうか。
そして地球規模で考えればさらに深刻な問題となってくる。
介護、雇用、年金、食糧、住居、健康対策等々…。
未来の日本を、未来の世界を担う今の子供たちに
大きな負担が圧し掛かっているのは明白だ。

日本の政治は荒れている。
与党は目先のことしか考えていないし、野党も焦点がずれている。
だが、平均寿命世界一の日本は、世界で最初に高齢化社会が訪れる国である。
それも近い将来、必ず訪れてしまう。
それに関しての対策をしっかりと考えないと、国として機能しなくなるだろう。
新しい総理の下、高齢化問題について今後の施策には注目しておく必要がある。

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