Web Masterの日記



今夏、そして温暖化

2007年09月03日(月)

猛暑が続いた8月も終わり早くも9月である。
8月には埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9℃を観測し、
74年ぶりに国内最高気温の記録を塗り替えた。
全国的に見ても10年以上、観測を続けている地点のうち
北海道から沖縄まで計92地点で過去最高気温の記録を更新し、
本当に暑い夏だったことを証明した。
これほど多くの地点で最高気温を更新するのは極めて異例と
気象庁が談話を出したほどである。
月平均気温についても、過去最高を更新する地点が多かった。
東京都心(大手町)も8月平均気温が過去最高を更新するか注目されていたが、
後半27日頃から曇天が多くなり、結局更新はされなかったものの
過去2番目に高い月平均気温となった。

今夏は当初から太平洋ペルー沖の海面水温が低下する
「ラニーニャ現象」の影響などから猛暑が予想されていた。
梅雨明けが遅れたため7月中こそぐずついた天気が多かったが、
8月に入ると予想通り太平洋高気圧の勢力が強まり、猛暑の8月となった。
ちょうどお盆の時期、各地で最高気温が更新されたときに自分は沖縄にいたが、
気温は30℃くらいだったが風があるため湿度が低く、
逆に日本で一番暑くない場所だったかもしれない。

そういえば今年の4月に最高気温が35℃を超えた場合、
「猛暑日」と呼ぶと気象庁が発表した。
初めて「猛暑日」を使うことになった今夏は
東京、名古屋、大阪、福岡などの大都市で
この猛暑日の合計は30年前の3倍近くになったという。

気温が年々上昇しているのは日本だけではない。
地球の体温は確実に上昇している。
それを考えると、この星はいったいどうなってしまうのか不安になる。
自分が小学生だった頃、ほんの30数年前は夏休みの間に
気温が30℃を上回る日は数えるほどだったはず。
子供ながらそんな日は異常な暑さだと思ったものだ。
それが今では35℃なんて当たり前で、気がつくと36〜37℃と
体温並みの気温の中で生活しなくてはならなくなっている。
体感的には、この30年間で東京の夏は5℃も気温が上昇したのだ。
まぁ、30年前に比べれば文明は急速に発展し、便利な世の中になった。
街には車があふれ、室内はクーラーで冷やされ、ほとんどのものが電気で動く。
二酸化炭素が増えるのは当たり前である。
こんな形で生きている先進国の人間の存在そのものが
この星にとっては有害なのかもしれない。
地球という星にとって、人間ほど害毒を垂れ流す生物はいない。
いっそ、エネルギーが全部なくなって、地球の人口も半分になれば…。
そんな悲観的な小説や映画などはよくあったりする。

自分の甥っ子は今4歳、チームの子供たちで一番上は12歳の亜沙子。
ジミーの子供なんてこれから、この星に産まれてくる。
自分が地球上からすでにいなくなっている50年後の未来、
この子たちはまだ地球で暮らしているのだ。
次の世代のこの子たちがまだ生きている半世紀後は、
さらに東京の気温が5℃上がっていたら、東京の最高気温は42℃となる。
熱中症で毎日100人単位の死者が出るかもしれない。
そしてオゾン層は確実に破壊されているだろうから
直接浴びる紫外線の影響で皮膚がんが増加し、
人間の染色体異常や生態圏の崩壊も…。
まさに殺人的猛暑となる可能性は決して低いとはいえない。
おまけに地球上の氷は溶け、海面水位が上がって
世界中の都市が海の中に沈んでいるかもしれない。
海抜の低い東京や大阪は完全に海の底だと言われている。

そんな近い未来のことを考えると、自然に温室効果ガスの問題にも
真剣にならざるを得ないのだ。
冷房の設定温度を上げ、電気はこまめに消し、使わない時はPCの電源を落とす。
それでどれほど電力消費を抑えて、二酸化炭素排出を抑えられるのか
分からないし、きっとほとんど役にはたっていないのかもしれない。
だけど、それでも何もしないよりはマシだと思う。

この星の環境は大切にしなければならない。
「環境野郎Dチーム」を観ているから思ったことではない。
自分たちはほんの80年ほど地球という星の上で生きる場所を借りているだけ。
いつかはその場所を返さなければいけないし、次の世代に明け渡すことになる。
その時、汚し放題のままにするか、あるいは気持ち良く再利用できるようにするかで
やっぱり個人個人の人間性が問われることになる。
今以上に地球の体温が上がらないよう、できることから始めなければならない。
すでに止めることは不可能といわれている地球温暖化だが、
次の世代のために少しでも温暖化を遅らせられれば良いと思う。

なんだか話がえらく逸れてしまったような(・ω・;)

 < 過去  INDEX  未来 >


Web Master