Web Masterの日記



マンゴー

2007年08月29日(水)

今年に入って、やたらとマンゴーがブームのようだ。
お菓子もアイスもマンゴー果汁や果肉入りの商品が店頭に並んでいる。
調べてみると今年は昨年記録した輸入量、輸入額の過去最高のペースを
余裕で抜いてしまう勢いだという。
また高級品とされている国産マンゴーの消費率も過去最高となった。
まさにマンゴー天国ニッポンだ。

そもそもなんでこんなにマンゴーが流行ったのか?
特に宮崎産マンゴーは万単位の値段で庶民には手の出ない高級品だ。
しかし、今年のマンゴーブームは今の日本人の高級嗜好の表れではないかな。
景気もようやく上向きかけ、ゆとりが出てきた証拠なのかもしれない。
景気が良い時は、得てして変わった物や話題性のある物を求める傾向にある。
約20年前のバブル期、エスニックブームやアジアンデザートが流行った。
タピオカやマンゴープリンは、バブル期以前には
日本にはなかったデザートである。
そして、それらの物は日本に定着した。
このバブル時代のブームの流れの中で、パパイヤやマンゴーも日本にやってきた。
中原めい子の「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」
という曲も流行ったくらいだ。

輸入物の変わったフルーツとして日本に定着したマンゴーは
九州や沖縄の気候ともマッチして日本産も作られるようになった。
そして再び景気が良くなってきた今、消費者に注目されだしたのだろう。
しかし、一緒に入ってきたパパイヤはマンゴーほど定着していない。
マンゴーがこれほどまで日本に定着したのは
今や日本の文化には欠かせないファミレスの存在が大きいのではないだろうか。
バブル期の1980年代半ばからデニーズでは毎年、苺フェアの次は
マンゴーフェアが開催されている。
日本全国にあるデニーズでマンゴーのデザートが必ず毎年提供され、
多くの人がそれを目にしたり、注文したりしていた。
そして4年前、ついに一番人気だった苺の売り上げをマンゴーが超えたという。
今ではデニーズに追随して各ファミレスも4月くらいから
マンゴーをメニューに取り入れ、売り上げを伸ばそうとしている。
またコンビニでも当然のようにマンゴー商品を置きだした。
最初にファミレスがメニューに導入したことが
ここまでマンゴーの認知度を高めた一番の要因だろう。

定価の安い輸入物と相まって、高級品である国産物もブームになっているのは、
日本一のマンゴー生産地である宮崎県の東国原知事がを先頭となって
アピールしているからだろう。まさに宮崎産マンゴーの火付け役である。
それにしても東国原知事になって宮崎県の経済効果は
計り知れないほど上がっているようだ。

マンゴーは加工されても味が損なわれにくいため、
バリエーションが多くつけやすい。そのため商品開発がしやすいフルーツである。
甘さの中にある程よい酸味がクセになる。
今後もしばらくはマンゴーブームは続きそうだ。

先日、沖縄に行った時に実家やお世話になっている親戚の家に
沖縄産マンゴーをチルド宅急便で送ったが、かなり好評だったようだ。
沖縄でも道の駅など様々な所でマンゴーは売っているが、
自分が買ったのは名護にあるJA(農協)の農産物直売センター。
直売なので価格が他の所よりも断然安くて良い品ばかりだった。
東京に戻ってきて銀座にある沖縄物産の店「わしたショップ」にも
沖縄マンゴーは売っていたが、名護のJAの倍以上の値段でビックリした。
東京では沖縄マンゴーも高価な品なんだな。
そりゃあ、実家や親戚から喜ばれるわけだ。

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