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2007年08月19日(日)
●8月15日 沖縄2日目は終戦記念日でもある。 南部では記念式典が行われていたようだ。 この日は6時半に起床し、7時からホテルの朝食(バイキング)を食べて 8時にホテルを出発。 西原ICから再び沖縄自動車道を北上し、昨日同様に最終ICである許田ICで降り、 西海岸線である国道58号を北上。 途中まで、まったく昨日と同じルートであるが、 昨日は本部地区へ行くためR58からR449に入って海岸線を走り続けたが、 今日は名護で右折し、そのままR58を走り続ける。 最初の目的地はR58沿いにある「ネオパークオキナワ(名護自然動植物公園)」 ここには沖縄の豊かな気候と風土を生かして、中南米やオセアニア、 アフリカといった熱帯地方の動植物を保温なしに、そのまま飼育している。 しかも、その展示方法は広大なフライングケージに放し飼いであり、 自然さながらの方法をとっている珍しい場所だ。 数多くの鳥や動物たちと垣根のない触れ合いを楽しみに オープン時間の9時に合わせて入場した。 入場料は630円と安いが、前日に国際通りのローソンで格安入場券を500円で入手、 鳥の餌200円を2つ購入して、いざ最初のフライングゲージに突入。 しかし、ガラス戸の前にはすでに多くの鳥たちが待ち構えていて 少しひるんでしまった。 餌を持った人間が来るのを待っている。 その中に背丈1メートル以上のホワジロカンムリヅルが2羽いるが それがかなりの迫力で正直、怖かった。 通常、動物園では折の中にいる鳥がすぐ目の前にいる。 勇気を出してガラス戸を開けて中へ入る。 アッと言う間に無数のアフリカクロトキやホロホロチョウ、クジャクに囲まれる。 餌を投げるとわらわらと寄ってくる。 餌をあげる手を止めて順路を前に進むと後ろからついてくる。 カンムリヅルは常に横の位置にいて、ジーッとこちらを見ている。 これは子供は怖くて入れない場所かも。 第一フライングゲージが終わり、第二フライングゲージに進む。 アマゾンのジャングルをイメージしている第二ゲージには 水中トンネルがあり、トンネルの向こうには世界最大淡水魚のピラルクや 大きなナマズの一種のレッドテールキャットなどが泳いでいる。 水中トンネルを抜けると再び鳥たちが待ち構えていた。 真っ赤なショウジョウトキやサケビドリ、そしてフラミンゴが近づいてくる。 フラミンゴも背が高いので近くに寄ってくると恐怖。 だが手のひらから器用に餌を食べる。 そのままオセアニアをイメージした第三フライングゲージへ。 ワラビーが木陰で寝ていたり、木の上を見上げると 大きなコウモリがぶら下がっていたり、ちょっとしたジュラシックパークだ。 生えている植物も日本では見たことのないようなシダ類やコーヒーの木、 マカダミアナッツの木など、不思議な植物だらけ。 あちらこちらで鳥たちの叫び声も聞こえ、不思議な空間に迷い込んだ気にさせる。
そして、このネオパークオキナワには失われていく野生動物の保護と繁殖を行う 国際種保存研究センターがあり、そこでは絶滅危惧種に指定されている 珍しい動物や鳥たちも見ることができる。 沖縄に来て楽しみにしていたひとつに、世界で沖縄の北部にしか生息しない ヤンバルクイナをひと目見たいと思っていた。 ここには保護されたヤンバルクイナが飼育されているという情報を 得ていたので、かなり楽しみにしていた。 しかし、残念ながら見学不可のコースがあって、 どうやらヤンバルクイナはそこにいるようだが見ることはできなかった。
オープンと同時の朝9時に入場したが、結局、順路をゆっくり歩いたにもかかわらず 他の客とは一切、出会うことはなかった。 退場する時も500台以上も停められる駐車場には片手で数えられるほどの車、 昨日の美ら海水族館とは逆に、かなりマイナーなテーマパークである。 完全貸しきり状態のネオパークオキナワはカンムリヅルが怖かったが、 マイナーゆえに、相当満喫できる場所である。 次に訪れた際は是非ともヤンバルクイナを見たいと思う。
約1時間半弱のジュラシックパーク体験のできるネオパークオキナワを後にし、 昼食に日本では沖縄にしかないハンバーガーショップの「A&W」に入る。 沖縄を訪れるたびに必ず寄るハンバーガーショップだ。 「A&W」は85年の歴史があり、沖縄に出店したのも、 まだアメリカだった40年以上も前である。 そして、ここの名物といえば、何倍でもおかわり自由のルートビア。 はっきり言って薬臭くて不味い飲み物だが、なぜか1度は注文してしまう。 14種類の薬草が入っているので身体には良い飲み物なのだが、 20年ぶりのルートビアは、やはりクソ不味かった。 だけど、このクソ不味さを味わうのも沖縄旅行の楽しみのひとつでもある。 店内にはハードロックカフェのように各オリジナルグッズも売っている。 ネオパークオキナワで汗びっしょりになってしまったので、 A&WのTシャツを初めて購入してしまった。 色はA&Wのメインカラーでもあるオレンジ、派手だ。
A&Wで腹をいっぱいにし、オレンジのTシャツに着替えて 真っ赤なデミオはそのまま国道58号線を北上。 次の目的地は沖縄の最北端にある辺戸岬。 今まで一度も訪れたことのない場所である。 というか20年前は道が整備されていないために行くことができなかった地だ。 途中、道の駅や比地大滝、茅打ちバンタに寄りながら順調に北上。 そしてついに沖縄最北端の辺戸岬へ。 水平線に与論島が見える景色最高の岬だった。
帰り道は西側の国道58号線を南下したほうが早いし距離も短いが、 あえて島の東側の県道を通るルートを選んだ。 次の目的地はマングローブ林の慶佐次湾近くのヒルギ公園。 国の天然記念物に指定されている慶佐次川沿いは マングローブと生息する小動物たちの宝庫であり、 シオマネキやトビハゼが大量に生息している。 というか、マングローブ林自体が日本では珍しいので是非とも見てみたかった。 国道58号を使うルートよりも東側の県道を走るルートでは20キロ以上の差がある。 しかし来た道を戻るよりも新しい道を走りたかった。 そして、その県道には野生の「ヤンバルクイナ」が出没するという。 車道にヤンバルクイナが飛び出して車の犠牲になることも多く、 道のあちらこちらに「ヤンバルクイナ飛び出し注意」の看板があった。 運良ければ野生のヤンバルクイナに会えるかもしれないという 淡い期待を持って20キロ以上も多いルートを選んで南下を開始。 しかし、これがアップダウンの連続。いくつ山を登って降りたのか…。 もたろん店も民家もないジャングルに囲まれた道をひたすら南下した。 すれ違う車もほとんどなく、1時間ほどの単独走行後に慶佐次へ到着。 野性のヤンバルクイナには出会えなかったが、運良く干潮時だったので マングローブ林の中を通る遊歩道から数え切れないくらいのシオマネキや 他のカニ、トビハゼ、小さな魚の群れを観察することができた。 無数のシオマネキが、こちらに向かって片方の大きなハサミを振っている姿は ユーモラスでもあり、感動的でもあった。
この日の予定は全て完璧に消化。 再び許田ICから高速に乗って那覇へ戻る前に 名護の農協の農産物直売所に寄って実家や親戚へ沖縄マンゴーを送る。 国際通りの店や道の駅よりも農協直営の方が明らかに安かった。 1500円〜2000円くらい値段が違っていたので果物を買うなら農協が一番だ。 その後に名護でソーキそばを食べて、右側に海に沈むサンセットを眺める。 昨日よりも遅い時間にホテルへ戻ってきて大浴場で1日の疲れをとって早めに就寝。 この日の走行距離は290キロ…かなり疲れた。 翌日は、この旅初めて海に入る。
かなり長くなってしまったので続きはまた明日。
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