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2007年05月09日(水)
大阪の遊園地「エキスポランド」のジェットコースター「風神雷神2」の 2両目の車輪が脱落し、乗っていた女性が亡くなった事故。 身近な事故なので少しだけ触れておこう。
「風神雷神2」は立ち乗りコースターで、同様のものが 「よみうりランド」にもあるというが自分は乗ったことがない。 しかし、思うにジェットコースターは安全だと思うからこそ 遊具なのであって、あの恐怖心が楽しめると思う。 先日、遊びに行ったディズニーランドでも「スペースマウンテン」や 「ビッグサンダーマウンテン」に乗って思い切り楽しんだ。 なので、この事故はあってはならない事故である。
大阪はUSJが新しいジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」を 投入して大人気ということで「エキスポランド」の客足に 影響が出ていることは容易に想像できる。 しかし、だからと言って経費削減のために安全を疎かにしては本末転倒なのだ。
まぁ「エキスポランド」の責任は重大だが、記事を読む限りでは たまたま「エキスポランド」で発生したと思えてならないのも怖いことだ。 報道では「点検が延期されていた事実」ばかり強調されているが、 毎朝、毎月の目視点検、義務づけられている「毎年の目視点検」は既に行われており 延期された「分解検査」「探傷検査」は、あくまで自主的な点検なんだそうだ。 つまり、法律上は「分解検査」「探傷検査」は行わなくても問題ないわけで、 「目視点検自体」の有効性も含め「法律の不備」が大きくないだろうか?
「部品を交換する期間」の安全基準も無かったため、 コースターが作られてから15年もの間、車軸が1度も交換されていなかった。 これを考えると、法律上では全国のコースターが「目視点検のみ」で、 安全が保たれていることに驚きを感じる。 1985年に起こった日航ジャンボ機墜落事故で「金属疲労」が注目され、 この20年で「コースター」も「検査技術」も発達したが、 法律だけが「人間任せの時代」のまま取り残されていたのではないか?
俗に「ヒヤリ・ハット」と呼ばれるが、このような「重大事故」の背景には いくつもの「小さな事故」が存在すると言われる。
先日、楽しんだディズニーランドの「スペースマウンテン」ですら、 2003年に車軸が折れて脱輪事故を起こしている。 この時は単純な「車軸の発注ミス」が原因だった。 同じく2003年に「長島スパーランド」の「スチールドラゴン2000」でも 車輪44個が落下する事故があったし、 今年の3月には「西武園ゆうえんち」で「ハングライダー」の部品が破損し、 地面に接触する事故があったばかりだ。 昨年6月の「シンドラーのエレベーター事故」の時も、 メディアは「シンドラー叩き」に終始したが、 今年4月の「六本木ヒルズのエレベーター火事」により、 「日本オーチス」の「ずさん管理」が発覚した。
責任追求、原因究明とともに、事故の背景となった 「システムの改善」「法律の整備」などを行わない限り、 忘れた頃に他の会社が同じような事故を繰り返す。 このように「死亡事故」が起こるまで「ヒヤリ・ハット」が見過ごされてしまう。
人が亡くなった後に責任者を袋叩きにしても人は生き返らないのだから、 「小事故」を教訓に「大事故」を食い止められる世の中になってほしいものだ。 福知山線の脱線事故も含めて日本の安全神話はどんどん崩壊しているようだ…。
それにしても「風神雷神」と2人の神様の名前がにあったにもかかわらず、 神に見放されてしまったような事故だったな。 亡くなった方のご冥福をお祈りします。
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