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2007年02月06日(火)
女子テニスの「東レ・パンパシフィック・オープン」 シングルスは、元世界ランク1位で第2シードのマルチナ・ヒンギスが、 第5シードのアナ・イワノビッチを6−4、6−2のストレートで下し、 大会史上最多となる5度目の優勝を果たした。 ヒンギスは1997年、1999年、2000年、2002年にも同大会で優勝している。 ヒンギスにとっては、これで2006年のツアー復帰以来3度目、 キャリア通算43度目のシングルス優勝となる。
昨年の「パンパシ」では招待選手としてスポンサー枠で出場したヒンギス、 特別という形で復帰をかけてのツアー参加だった。 しかもルーキー並みのランキングは100位台。 ツアー復帰、そしてヒンギス復活を期待された昨年は準優勝。 「さて復活ストーリーの始まり」という印象づけた大会だった。 親日派のヒンギスにとってはゲンの良い場所、良い大会となっていた。
そして1年後の同大会ではランキングもトップ10以内で出場して見事優勝! ベテランの美しいテニスにファンは魅了された。 ダベンポートから始まり、ウィリアムズ姉妹やシャラポワと パワー全盛の今のテニスにあって、ヒンギスの巧さは秀逸で 勝利の美しさとテニスの奥の深さを感じさせてくれる。 そんな「味のあるテニス」を好むファンは多く、 一度はバーン・アウトしかけた元天才少女は、テニスの歓びを コートで表現する大人のプレイヤーとして これからも素晴らしいテニスを見せてくれるだろう。
ヒンギスの復活に心から祝福したい。
続いて悲報…。 日本テレビ女性アナウンサーの大杉君枝(旧姓:鈴木君枝)さんが 2月2日の早朝に飛び降り自殺で亡くなったというニュース。 まだ43歳、同世代として、とても衝撃的で複雑な気持ちである。
カンニングの中島氏やモーニング娘。の吉澤ひとみの弟、 風見しんごの娘の死など、芸能関係でしかも若い人の死というのは ただ、ひたすらいろいろと、とてつもなく悲しいだけなので とても言及する気にはあまりならない。 亡くなった本人の生命が失われたという根源的な虚無感も言葉にならないし 残された人たちの悲しんでいる姿を見たり、 また勝手に想像したりするだけでもうつむき加減な気持ちになる。
ただ、大杉さんの、というかイメージとしては鈴木さんの方が強いので 鈴木さんと書かせてもらうが、鈴木君枝さんのあまりにも急で悲惨な死には 何か一言書いておきたかった。 しかし、それがうまく文字にできずに、今日までかかってしまった。
自殺についての詳しいことはテレビのニュースや新聞各紙などでも伝えられたし、 本当の本当のところは本人にしか分からないのだから、 そんなことはともかく、鈴木君枝さんといえばニュースもバラエティも ひたすら秀逸にこなしながら、どこか奥ゆかしさも感じさせるような、 日本テレビにはあまり居ない、素敵で陽気なおもしろ女性アナウンサーだった。 タレ目のゆるんだ笑顔、真面目なアナウンスをするときの美声、 あるいは、おちゃらけモードの時のふざけたアニメ声など、 最近こそ一線を退いてはいたものの、それでも脳内に印象は刻み込まれている。
「所さんの目がテン」での長きにわたるアシスタントぶりが特に印象深い。 変装とか被り物とか一杯していた姿が懐かしい。 「目がテン」はただでさえ今も続く長寿番組だが、 特に鈴木さんの出ていた時代は観ていた気がする。 あと「笑点」の「アナウンサー大喜利」も常連だったっけ。 お笑いセンスに関して立川談志のお墨付きをもらったとかいう 珍妙なエピソードすらあるからセンスあったんだろうな。
しかしだ。「ニュース性がない」「なんでこの人のことをこんなに」って 「The サンデー」の徳光とか「スッキリ」の加藤浩次とか キャスター陣が呆れ顔で自認しながら、それでもチリ人妻・アニータの映像を これでもかと流し続けている日本テレビだったが、 金曜〜日曜にかけての三日間、肝心の鈴木君枝アナの自殺について どの番組でも触れなかった。(はず)
全部が全部チェックした訳ではないが、ネットというか2chも含めて いろいろテレビウウォッチ的なサイトを見ていると、やはり全スルー。 テレ朝「報道ステーション」が地上波では第一報だったというこの悲報、 直後の日本テレビのニュース番組「NEWS ZERO」や 翌朝の「ズームインサタデー」でも伝えられなかったようだ。 日曜の「所さんの目がテン」でも追悼テロップすら無し。 他局では自分が観たり調べたりした限りではTBSでみのもんたが、 フジでは小倉智昭が触れていたのにだ。
とりあえず日本テレビでは箝口令なのか? 「The サンデー」では取り上げるどころか、鈴木さんが罹っていたと 言われるのとは別の難病を大きく取り上げたりしていて、 「そっちじゃないだろ!」と思わず突っ込みたくなった。 このタイミングで今週、言及されることがなかったら 永久に封印されたままかもしれない。 徳光氏なんて言いたくて仕方ないのだろうが言えない大人の事情があるのか。
今に始まったことではないが、とても日本テレビの報道というのは不自然である。 しかし、伝えたところで何ひとつ救いになるようなことはないし、 今のところは、そっとしておいてあげるのも、また弔いなのかもしれない。
しかし切ないね。楽しい記憶ばかりってのは。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
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