Web Masterの日記



消えゆく建物

2007年01月08日(月)

所用で秋葉原に行ってきた。
東西線の茅場町で日比谷線に乗換えれば秋葉原は本当に近い。
しかし日比谷線の出口はヨドバシカメラ付近なので、
電気街に向かうには東西連絡通路を通らなければならない。
東西連絡通路を通ってJR秋葉原駅の中央口付近に出ると、
いきなり沢山のメイド姿をした女の子ばかり。
駅から出てくる人にチラシを配っているメイド喫茶の女の子のようだ。
手渡されるままに3枚ほどチラシをもらってしまった…。
メイドさんたちのチラシ攻撃を避けるとショッキングなことが。
秋葉原駅の駅ビルも兼ねていた秋葉原デパートが昨年末で閉館していた。
秋葉原駅前の名物となっていた実演販売の人たちもいない。
再開発の波に飲まれて、秋葉原では老舗とも言える秋葉原デパートは
55年の歴史に幕を閉じてしまった。

前々から書こうと思っていたのだが、いろいろ忙しくて、なかなか書けないうちに
年が明けてしまったが、実は多くの歴史ある建物が閉館しているのだ。
それらを少しだけ紹介してみたい。

◆キャピトル東急ホテル
東京・永田町の老舗ホテル「キャピトル東急ホテル」が
昨年の11月30日に43年の歴史に幕を下ろし閉館した。
29階建ての複合ビルに建て替えるためで、
2010年には高層階にテナントとして入り
ホテルは再オープンする予定だという。

キャピトル東急ホテルは1963年に日本初の外資系ホテル
「東京ヒルトンホテル」として開業。
ヒルトンとの契約満了により1984年にキャピトル東急に名称変更した。
ここは多くの海外著名人が宿泊したことで知られる。
ザ・ビートルズが1966年の初来日時に泊まったほか、
イタリアのオペラ歌手であるルチアーノ・パバロッティや
マイケル・ジャクソンらも宿泊。
永田町に立地するため政治家の利用も多く、ホテル内にあった「村儀理容室」は、
安倍晋三首相や小泉純一郎前首相が常連で初代店長の村儀保氏は
連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥の散髪も担当したという。
現在、この理容室は新宿のヒルトンホテルにある支店と一緒になったとか。
そういえば安倍首相が新宿まで散髪に行ったとかいうニュースがやってたっけ。

あと、たしか全盛期のピンクレディーが実はここに住んでいたそうだ。
赤坂のTBS、麹町の日本テレビ、河田町のフジテレビ、六本木のテレビ朝日、
芝公園の東京12チャンネルと、どこのテレビ局にも近かったので便利だったんだろうね。
そう、場所は赤坂TBSにほど近いホテルニュージャパンがあった裏、
「国会議事堂」や「首相官邸」のある丘の斜面に
よくヒット祈願が行われる「日枝神社」とともに建っていた。
「東京ヒルトンホテル」として開業前は
「星ヶ岡茶寮」という名門料亭があった場所だそうだ。
建設から43年、今年中に歴史と風格のある建物が取り壊されてしまう。

◆文化放送
1949年に建築された四谷の文化放送社屋が
昨年7月にひっそりと浜松町へ移転し、
現在取り壊されている最中。
この建物の形って教会をラジオ局に転用したのかと思っていたが、
むしろ逆で、元々「文化放送」の母体が「聖パウロ女子修道会」で
教会がラジオ局を開局(1952年開局)したというのが正しいそうだ。

◆三信ビル
保存運動も虚しく解体されるのが日比谷にある三信ビル。
「日比谷公園」と「日比谷シャンテ」の間にある古いビル。
1930年(昭和5年)に建てられただけあって、
今のビルには無い気高さが感じられる。
この界隈は、占領後の統治を考えて、
あえて空襲が行われなかったため焼けずに残ったという。
ビルの中も昔の雰囲気漂う、貴重な古いビルだったが、
残念ながら老築化のために解体されてしまう。

◆池袋「大勝軒」
常に行列のできる「つけめん」の元祖、
超有名ラーメン店「池袋大勝軒」
ここも周辺の再開発のため、近々移転するんだそうだ。
(来年春という噂)
そういえばここって行ったことないな。
ちなみに西銀座デパート「INZ」の中の支店は並ばずに食べれるけどね。

◆六本木velfarre
90年代半ばに国内最大級、世界でも有数の
超大型エンタテイメント・スペースとして誕生し、
以来、ダンスミュージックを幅広く浸透させ
爆発的ヒットを盛り上げながら
シーン拡大を牽引してきた六本木ヴェルファーレ。
全国区の知名度を誇り、数多くのファンを魅了してきたが
このたび2006年末でクローズしてしまった。
avexのシンボル的な場所だった「velfarre」
六本木という街の変化以上に「大箱ディスコ」という形態が廃れてるんだそうだ。
「ダンスミュージック衰退」を象徴する出来事にならないといいけどね。


移り変わりの激しい東京。
お台場や豊洲のような新しい街が誕生もするが、
その一方で歴史的な建物や人々に愛されてきた建物が
どんどん減っていくのは寂しい限りだ。

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