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2006年08月28日(月)
土日に放映された日本の夏の恒例番組である 「24時間テレビ 愛は地球を救う」だが、 とりあえず、それなりに観てみた。 特に深夜の「お宝映像100」はHDDに録画して 気になる部分だけ、ざざっと観た。 感想としては例年にも増して企画が酷いね。 なんだか没落している今の「日本テレビ」を象徴してる感じだ。 「マラソン」「熱湯風呂」「お宝映像100」は特に酷かった。 自分は観ていないが、日曜にやっていた「ダンス甲子園」も酷かったみたいだ。
いわゆる「例年と同じ企画」と「焼き直し」で新しい発想のない 時間つぶしの企画ばかり。 唯一、目新しい企画が「潜水」だったが、これはどうなんだろ。 確かに、競技としての「潜水」は存在するし、 それに対し、どうこう言う人も少ないだろう。 過去にもテレ東「浅草橋ヤング洋品店」で「潜水」とは少し違ったが、 水中息止めの企画はあった。 アナーキーなバラエティなら、やって良いとは言わないけど あの当時だって賛否はあったし、録画放送だったはず。 (でも最近でもテレ朝「Q様」の「潜水選手権」が人気のようだけど…) しかし、このような企画を「24時間テレビ」という一応、チャリティー番組で 生放送する意味はあるのだろうか?
「潜水」で失神寸前のタレントを見て、 自分も頑張って「挑戦」しようと思うだろうか? 果敢にも潜水に挑戦した金剛地武志氏が浮かんできた時に ブラックアウトを起こし意識を失った時、 「マネしないで下さい」といったテロップが表示された。 危険な競技であるなら、常時テロップを表示させておくべきじゃないのか? だいたい「マネするな」と言っても、 今の季節、子供がプールに行ったらマネをする恐れはある。 それで何か事故があったら、誰が責任をとるのだろうか? 「プール監視員」の責任にではないだろう。 障害者を救う「24時間テレビ」が、障害者を生み出すような企画は 観ていて非常に不愉快だった。 「マラソンの挑戦」と「潜水の挑戦」は違う。 「大食い」なんかより、遙かに危険なのに何で企画が通ったんだろう? こういう企画を誰も「ヤバい」って思わない「日本テレビ」って危険だ。 しかも、現役スイマーの森隆弘選手まで担ぎ出して…。
失神寸前まで「挑戦」させられてるタレントも気の毒。 そりゃあ、売れっ子じゃないタレントは、 チャンスだと思いギリギリまで無理するって。 命を賭けなくたって、人には地味に見えたって、 「挑戦」出来ることなんて、いっぱいあるんじゃないの? それにしても、なんで24時間テレビのスタッフは 「潜水」以外の「挑戦」を思い付かないんだ?
そんな企画しか思いつかないなら、もう「24時間テレビ」なんて 止めたほうがいい。死人を出す前にね。 13年前のフジテレビ「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」の 収録中に起こった、香港のロックバンド「BEYOND」の メンバーの事故死を無駄にするなと言いたい。
バブルが崩壊し、自分が生きていくことだけで精一杯になった世の中、 チャリティー自体の存続が危ぶまれている。 タレントが100キロ走って何のチャリティーになるのか分からない。 深夜に「熱湯コマーシャル」を復活させて何のチャリティーになるんだ? それならフジテレビのようにチャリティー抜きで 一大バラエティとして放送した方がいい。 もう今年で29回目。日本テレビも引くに引けないんだろうけどね。 それでも日本人の多くは、ほんの少しでも観てしまう。 「サライ」の意味が分からなくても「サライ」のメロディーはみんな知っている。 なんだかんだと毎年言われながらも、30年近くやっていれば 日本人の生活の一部と化しているのかもしれない。 その功罪は大きい。
実は自分は高校時代、友人に誘われてペットボトルのなかった当時、 小銭の入ったコーラのビンを持って、夜に武道館に行ったことが一度だけある。 メインパーソナリティーは萩本欽一と石野真子。 石野真子を一目見たくて、武道館まで電車に乗って行った。 運良く、募金を集めている場所に欽ちゃんも石野真子もいて、 募金を持ってきた人と握手していた。 自分も2人と握手することができた。 武道館のステージで竹下景子を見つけ、その綺麗さに驚いた。 さすが、お嫁さんにしたい女優ナンバー1(当時)だけあった。 あれから何年、何十年も経っているが、 当時は「マラソン」も「挑戦企画」もなかった。 パーソナリティーが街に出て募金を呼びかける、 完全にチャリティーに徹していた番組だったが、 いつから、こんな番組になったのだろう? 来年は30回目を迎える。大きなイベントになるのだろうが、 企画を考える人は当時、真のチャリティーだった頃を 自分のように子供の時、若い時に見ていた人達のはず。 その頃を思い出してチャリティーならチャリティーに徹した番組を 作ってもらいたいものだ。
唯一、今回の24時間テレビの中で良かったと思ったのは 謎の病気と闘い、23歳の若さで亡くなった少年の実話をドラマ化した KAT-TUNの亀梨和也主演のドラマ「ユウキ」だった。
その病気とは頭蓋骨が溶けるという、過去130年間に7例しか 確認されていない難病「大量骨溶解」 こんな難病があることすら知らなかった。 正直、最初はあまり期待していなかったが、 お涙頂戴おしつけドラマじゃなかった。 また、偽善ぽくもなかったし、自然な流れのドラマだった。 まぁ、ドラマならではの矛盾も多々あったけどね。 だけど見終わった後、難病モノだけど悲壮な部分は極力少なく ユウキの姿にこちらも元気をもらった気がした。 今を一生懸命に生きる勇気を。
今年のテーマが「絆」というだけあり、 ドラマでも仲間の絆を描いていた。 インターネットの掲示板で近況報告をするのが今時で良い感じ。 だけど、ユウキにこれだけの仲間が集まるのは、 ユウキがいつも相手のことを思っている人だったからだと思う。 自分の方がずっと大変なのに、人の心配ばかりしてて…。 仲間のみんなが自分に出来ることについて考えた。 ユウキが頑張っている姿を見て、自分も頑張らなくっちゃ!って逆に励まされた。
ヨシエ役の優香も良かったし、TOKIOの山口達也もよい演技だった。 それにしても小栗旬って、なんであんな暗い役が似合うのかな。
「俺、元気になったらオーストラリアに行く前に みんなのところへお礼参りにいくからさ。 伝えたいことがあるんだ。」
あいつは最後の最後まで笑ってた…。
ユウキの死を受け止める時の、ひとりひとりの映像や ユウキと一生懸命に闘った先生の涙には感動した。 ユウキと仲間達の絆をすごく感じられて、 24時間テレビの中で最も素晴らしい内容だった。
最後にユウキが伝えたかったことは「ありがとう」だった…。
ユウキの葬式でヨシエが思い出していたユウキの言葉
一年の価値を理解するには 落第した大学生に話をきくといいでしょう。
一ヶ月の価値を理解するには、 未熟児を産んだ母親に話をきくといいでしょう。
一週間の価値を理解するには、 週刊誌の編集者に話をきくといいでしょう。
一時間の価値を理解するには、 待ち合わせをしている恋人達に話をきくといいでしょう。
一分の価値を理解するには、 電車をちょうど乗り過ごした人に話をきくといいでしょう。
一秒の価値を理解するには、 たった今、事故を避けれた人に話をきくといいでしょう。
10分の1秒の価値を理解するには、 オリンピックで、銀メダルに終わってしまった人に 話をきくといいでしょう。
時計の針は走りつづけています。 だからあなたのもっている一瞬一瞬を大切にしましょう。 そして、今日という日に最大限のおくりものをしましょう。
胸に刻みたいと思う。
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