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2006年07月22日(土)
公開前からとても興味のあった映画「日本沈没」観てきました。 我が家から車で5分もかからないで行ける木場のイトーヨーカドー内にある 109シネマズ木場は、なんと今日22日は夫婦の日ということで 男女のカップルは2人で2000円で観れるので、かなり得した気分。 通常1人1800円だから1600円も浮いたことになる。 このシステムは今後も活用したいね。 館内はさすがにカップルが多く、ほぼ満席状態。 だけどここの映画館も前もって、どの上映時間のチケットも買うことができ、 全席指定なので安心して時間までヨーカドー内で時間をつぶせる。 というか、チケットを買ってから一度、家に戻ったけどね。
「日本沈没」は1973年の12月に正月映画として公開された 実に33年前の映画のリメイクでもある。 当時まだ小学生だったが、浅草に住んでいた叔母さんと一緒に 浅草国際通りにあった映画館で観た記憶が鮮明に残っている。 子供心に本当に怖かった。地震があるたびに 日本が沈没してしまうのではないかという恐怖。 その後、翌年1974年秋から全26回のテレビドラマにもなった。 これも一話も欠かさず、全部見た記憶がある。 自分は、このようなSF物は子供の頃から大好きなほうだ。 なので「日本沈没」の後に映画公開された「ノストラダムスの大予言」なんかも 映画館で観たし、実際にノストラダムスの大予言自体を信じていた。 1999年7月に人類は滅亡すると思っていたので、 それまでにやりたいことは全部やっておこうと真剣に考えていた。 大人になるたびに、その思いは薄れ、結局、やりたいことの半分もできなかったと思うが…。
余談だが、「日本沈没」の後、1974年に公開された 映画「ノストラダムスの大予言」なんて知らない人も多いと思う。 この作品は永久お蔵入りとなってしまい、ビデオやDVDはもちろん、 テレビでも放映はNGの作品である。 公開時は「文部省特選」が付いていたが、被爆者が怪物と化して 人間を襲うシーンや、軟体人間の描写が後で問題となった。 また、精神異常や食人に関する差別的な表現もあり、公開中にもかかわらず 何度も削除や修正がされたため、公開版にも複数のバージョンがある珍しい作品。 ちなみに同時上映は「ルパン三世 念力珍作戦」 実写版のルパン三世でルパンが目黒祐樹、次元に田中国衛という配役だった。 銭形や峰不二子が誰だったかは覚えていない。
前置きが長くなったが、今日観てきた「日本沈没」の感想を。 大地が揺れ、火山弾が飛び、街は炎に包まれる。 災害場面のスケール感タップリの特撮は見事だ。 さすがゴジラや平成ガメラシリーズなどの特撮を手がけた特撮監督だけに この手のものは得意中の得意だろう。 ガメラとギャオスが渋谷の町で戦った「ガメラ 大怪獣空中決戦」では 渋谷を壊滅させたし、二作目の「ガメラ2 レギオン襲来」では 仙台を消滅させた監督だけあり、中途半端な災害場面ではなく、徹底的に壊していた。 ただ、山の谷間から、ビルの間からゴジラやガメラが出てきそうな雰囲気がした…。
特撮場面は臨場感があるものの、最後まで観終わった時に思ったのだが、 この映画は1973年の「日本沈没」のリメイクではなく、 まったく新しい「日本沈没」であり、SF映画ではなく恋愛映画? いや人間愛映画であるということ。 確かに科学的な検証に基づいた壮大なSF作品としても楽しめるのだが、 「日本が消えようとする時、誰を、何を守りたいと思うのか」 という大きな問いに投げかける「愛についての映画」としての比重のほうが大きい。 なので、恋愛映画よりSF映画のほうが大好きな自分としては、 なんか納得のいかない部分も多かったのは事実だ。 地殻の変動で未曾有の災害に見舞われ沈みゆく日本の中で、 「自分以外の人のために生きる」そんな人々の姿、 生き方、愛、別れを超えて生きる希望、これらを今回の「日本沈没」は描いている。 まぁ、これはこれで感動巨編としては良いのだが、 33年前のラストを鮮明に覚えている自分には、なんとなく物足りなさも感じた。
だが、1973年の時は日本自体、高度成長が一段落し、石油ショックなどの社会不安があり、 そうした風潮の中でノストラダムスブーム、終末ブーム、超能力ブームなど 漠然とした不安の中で「日本沈没」は社会的ブームを呼んだが、 当時よりも閉塞感が漂う今だからこその愛をテーマにしたリメイクだったのかもしれない。 なので納得いかない部分もあるが、この映画は観る価値はあると思う。 いや今の世の中だからこそ観て良かったと思う。
でも、映画では被災者に切迫感がなかったのは気になったな。 もし、このような災害が起きた場合、ラインラインは切断され、 食料の供給もままならない状態になり、暴動やデマ、治安の悪化や 排泄物から疫病が広がり、人々は理性と秩序を失いかねないと思う。 まさに地獄絵図のような状況になってしまうかもしれないが 映画ではその辺のことは描かれていなかった。 緊迫感や災害の熱さや人々の温度をもう少し伝えてもらいたかったな。
主題歌は良い。いつどこで流すかをコンマ何秒単位で計算したというだけあり、 ちょっとグッときてしまった。 あとはカメオ出演している人達に大物が多くいた。 ガンダムを手がけた富野由悠季や「亡国のイージス」の作者である福井晴敏、 あと映画監督の庵野秀明や漫画家の安野モヨコが夫婦で出演していたし、 33年前の映画では総理大臣役だった丹波哲郎も写真だけでの出演していた。
さて秋に公開される筒井康隆原作、実相寺昭雄監督作品の 「日本以外全部沈没」も気になるところだ。 原作者の小松左京のお墨付きの「日本沈没」のパロディ。 33年前の映画&ドラマの主役だった藤岡弘と村野武範が揃って出演するし ちょっと楽しみな作品でもあるな。
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