Web Masterの日記



DEATH NOTE

2006年05月06日(土)

我が家の近くにあったレンタルビデオの店が
先月初めに有名なTSUTAYAに変わった。
このTSUTAYAはCDやDVD、ビデオのレンタルだけでなく
漫画コミックのレンタルも行っていて、
10冊いっぺんに借りると7泊8日で390円である。
昨日、買い物のついでに寄った時、すでに会員になっていた美穂が
読みたい漫画を借りるのに便乗して、自分が読んでみたいと思っていた
少年ジャンプに掲載されている「DEATH NOTE」の1巻を一緒に借りてもらった。
少年ジャンプを読まなくなってから、かなりの年数が経つが
この「DEATH NOTE」はものすごい人気だというのは知っていた。
少年ジャンプに掲載される漫画の基本は昔から「友情、努力、勝利」である。
しかし、この「DEATH NOTE」はジャンプを基本から外れた異作であり、
それが、どんな内容なのか興味があった。
また、6月には実写として映画化されるので、
機会があれば漫画喫茶で読んでみたいと思っていた作品だ。
そして昨日、1巻だけを読んだが、すぐに次が読みたくなるほどの秀作であった。

今日、練馬まで床屋に行ってきたが、その帰りにTSUTAYAに寄り、
自分も会員登録して2巻から最新刊の11巻まで一気に借りてしまった。
そして7巻まで読み終えた。

「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。」

この作品がなぜ、こんなにも人気になったのか…。
もし、物語というものにパワーがあるのだとしたら、
「DEATH NOTE」という作品は、物語の持つパワーや奥の手を
十二分に使いまくっている作品である。
客観的に見れば、キラこと夜神月は目的のためには
罪を犯していない者すら殺してしまう凶悪殺人犯以外の何者でもないのだが、
読み手はLとキラの対決を「キラ、がんばれ」という視点で読んでしまう。
もちろん、殺人犯を主人公にした物語など、
これまでに山ほどあり、犯罪者に深い同情を示す物語すらあった。
物語の力は恐ろしく強大なので、同情に足りるストーリーを
用意することができれば、どれほど凶悪な人間にでも
感情移入を呼ぶことができてしまう。
ところがこの「DEATH NOTE」は、キラの殺人にそういった同情要素は
盛り込まず、むしろキラが次第に悪魔化している過程を
追っているようにすら見える。
なのに、それでもキラに感情移入しながら読めていけるのは、
作り手がキラに絶え間ない逆境を与え、それを乗り越えさせることで
「この物語の中で一番頑張っているのはキラなんだ」という印象を与え続け、
読者の心をキラに引きつけているからだと解釈できる。

ある意味での「友情、努力、勝利」の「努力」かもしれない。
努力といっても人殺しにかける努力だけど…。(^^;)
めちゃめちゃ頑張っていれば、たとえやってることが人殺しでも
感情移入できてしまう…と背筋が寒くなるような驚きを
この作品を読んで感じてしまった。
とはいえ、キラが決定的に悪にならないように
ハンドリングも巧みに効かせているところがまた上手い。
読者とキラを結ぶ感情移入の線が切れないように、
キラには悪人か、自分を倒しに来た相手しか殺させないわけだ。
まぁ、逆に言えば、そのラインを一歩踏み越えた瞬間が最期かもしれないが。

「自分を倒しに来た相手」というのは、対決シチュエーションの中では
「倒しても悪くない相手」だったりするから、
たとえ、それが何も悪いことをしていない捜査官であったとしても、
捜査官にキラを倒す意志があり、キラが
「自分の命をかけて行動しているかぎり」は両者はフェアになってしまう。
無実の人間を殺しにかかっているキラにすら感情移入が成立してしまう、
という恐ろしい方程式が完成してしまう作品なのかもしれない。
まぁ、これは別段、画期的に新しいことではなくて
「悪役にも感情移入はできる」という、
これまでのジャンプ漫画の中で、繰り返されてきた理論なわけだが、
それをそのまま主人公と敵を入れ替えて適用させてみたというところが
画期的に鮮やかで、それを実際にやってみたというところに息を呑んでしまった。

思いつくことと実行することには無限大の差がある。
ほんとに読んでいてため息の出る漫画だ。
この漫画は終わらせるべきところで終わらせて欲しいと強く思った。
そう思った矢先、いろいろ検索したら次号のジャンプで最終回だそうだ。
なんだか今頃、読み始めたのは完全に世間から遅れていたようだ。
もっと早くから読んでいれば良かった…。

ただ、6月と10月に前編、後編で映画化、さらにTVアニメ化も正式発表される模様。
他にも今冬にゲーム化も決定したり、トリビュートアルバムが出たりもする。
8月にはノベライズ版も出る予定。
連載が終わってからも、まだまだ色々とメディアミックス展開は
続いていきそうな勢いはあるみたいだ。

驚いたのは原作者の「大場つぐみ」という人物だが、新人らしいが
なんとラッキーマンの作者「ガモウひろし」ということ。
ラッキーマンって、ものすごくつまんなかった漫画だけど
こんな才能があったとは…、これには一番驚かされた。


現実世界では在り得ない「DEATH NOTE」
だが、どうやらバーチャルの世界には存在したようだ…。(^^;)
検索していて、こんなサイトも見つけてしまった。

DEATH NOTE -デスノートシミュレータ
http://deathnote.name/

検索機能もあったので、おもわず自分の名前で検索してみたが
なかった…少しホッとした。
もし、自分の名前が書き込まれていたりなんかしたら
怖くて眠れないかもしれないね。

まぁ、面白い漫画であることは確かだけど、
便乗してなのか、こんなサイトまで出てくるのは、あまり感心できないな。

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