Web Masterの日記



ジーコジャパン

2004年04月23日(金)

最初に言っておくが、自分が一番好きなサッカー選手はジーコである。
そのジーコがJリーグができる前の住友金属に入団し、
Jリーグ発足後は鹿島アントラーズの選手として再びプレーをしたので
今も昔もJリーグでは鹿島アントラーズのファンである。
ドーハの悲劇でオフト監督率いた日本代表がアメリカW杯に出れず
次の日本代表監督は日本サッカーをよく理解している
ジーコしかいないと思っていた。
あれから加茂、ファルカン、岡田、トルシエと日本代表監督が代わり、
日本もフランス、日韓とW杯に出場してきた。
海外でプレーする選手も増え、レベルもどんどん上がってきた。
そして日本代表監督に待望のジーコが就任。
2006年ドイツW杯に向け、本当に楽しみになってきた。
しかし…。
ジーコが好きだし期待しているので、東欧での強化試合直前、
あえて苦言を書いてみたいと思う。

ドイツW杯一次予選のオマーン戦に続き
シンガポール戦にも辛くも勝利した日本代表だが、
試合終了後のインタビューで主将の中田が珍しくキレていたのが印象的だった。
あの、いつもはクールな中田がだ。
あの試合、圧倒的にボールを支配してゴール前に迫りながら
肝心なところで確信に満ちたシュートが打てなかった。
軽いプレーでボールを失い、カウンターを食らうことが多かった。
早めに得点を重ねてシンガポールの戦意を削げなかった主因が
30度を超す気温や70%を超えた湿度、気迫の欠如にあるとは思えなかった。
完調に程遠く戦える状態でない選手がピッチにいたと思われる。
ボールの確保もままならないFW…。
時間の経過とともにボールタッチが極端に減ったMF…。
藤田、玉田、鈴木を送り込んでからは攻めにメリハリが出たのは確かで、
それ以前にピッチに立っていた選手の状態の悪さが浮かび上がった。

この責任はもちろん、戦えない選手を起用した監督であるジーコにある。
果たしてジーコは何処を見て先発を決めているのか疑問に思うこともある。
それは欧州組が合流する前に決定している先発メンバー。
コンディションや周囲との息の合い具合は無視されている。
欧州でプレーする優れた選手たちが連係を深めれば、
ドイツW杯でも世界と戦えると就任当初に構想を立てたジーコは、
欧州組に「あ・うん」の呼吸が生まれることを
第一に考えたチーム作りを進めてきた。
それはW杯予選が始まっても変わらず、本番がいわば欧州組の練習に使われ
国内組は自動的にベンチに追いやられた。
欧州組の中の戦えない選手が苦戦の原因を作り、
最後は合宿でじっくり調整してきた国内組が救う皮肉が2試合も続いた。

この2戦つづいたドタバタ劇をジーコはどう見ているのか…。
採るべきは現実路線への軌道修正。
戦える選手をきちんと選択する当然の作業。
もちろん欧州組が戦術練習を重ねる時間が取れ、仕上がり良好ならば
これ以上ない強い戦力なので使えばいい。しかし調子が程遠ければ…。

長い期間を行うW杯予選は壮大な大河ドラマのようであるが、
現場は一話完結の意識がもっとあっていいものだ。
目の前の一戦に集中し、白星をものにするにはどうすればいいのかを考える。
2006年にどういう作品を完成させるかという、大局観を否定こそしないが
一戦必勝を積み重ねて自然と作品は仕上げていくアプローチが大切だと思う。
選手起用でリスクを負うことはないのだ。
同じ失敗を繰り返して怒りを溜め込むこともないのだ。

まだ2戦とも勝利し、勝ち点3を挙げれているから良いが
もし今後、同じような戦略で引き分けたり負けでもしたら、
それこそ大変なことになるかもしれない。
どこの国でも国内組と海外組との連係は課題のようで、
ブラジルはロナウド、ロナウジーニョ、カカなどを擁しながら
パラグアイと引き分けた。
お隣の韓国も欧州組を召集し先発させたにもかかわらず、
超格下のモルディブにスコアレスドローの引き分けに終わった。
このモルディブは前回の予選では0勝6敗、得点0、失点59と
勝ち点を挙げられずアジア最弱チームと言われていたが、
日韓W杯ベスト4の韓国と引き分けたことにより
勝ち点1を挙げ、国中大騒ぎになったという。
韓国の新聞では戦時中、日本に占領された時以来の国の恥と
大きな見出しとなり、ついには監督が更迭されてしまい
W杯直前に緊急事態に陥ってしまった。

一部の人はジーコ解任のデモなどをしていたが、
悪代官顔の川淵キャプテンの信頼もあり、
日本ではジーコ監督で今後も戦っていくはず。とりあえず結果は出ているし。
だが我々ファンが安心でき、納得できる試合をしないと厳しい状況であると思う。
日本サッカー界に偉大なる貢献をしてきたジーコである。
自分は信じている。だから、せめて格下相手の一次予選くらい
安心して見せてもらいたい。
6月、ホームでのインド戦はスカッとした試合をお願いしますよ、神様ジーコ様。
その前の東欧遠征、格上の相手に日本はどんな戦い方をするのか注目してみたい。

その前に明日は女子のアテネ行きを賭けた北朝鮮戦だ。
男子は見事にアテネ行きをつかんだ。女子も続け!でも北朝鮮、強そう…。

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