Web Masterの日記



マッキングGOLD

2003年02月22日(土)

今日レンタル開始になった後藤真希初のソロアルバム「マッキングGOLD(1)」を
早速、レンタルして、いまだに家に置きっぱなしである仕事先のノートパソコンで
保存版としてCDに焼いた。(^^ゞ
モーニング娘。在籍時から、いずれはソロとして羽ばたく事が
既成事実であった後藤真希。
しかしながら、もっと早い時期に実現するはずであった完全なソロ化は
モーニング娘。の事情もあって二転三転とし、
もたもたしているうちにもう1人の天才アイドル松浦亜弥が彗星の如く現われ、
さらに藤本美貴も登場し、あれよあれよという間に後藤真希が本来、
狙うべきポジションに収まってしまった…。
こうなると、もはや後藤真希ソロの付加価値は微妙に変容し、
最終的には完全に旬のタイミングを見誤ったかのような形で、
モーニング娘からの卒業そのものをイベントとして
打ち出す以外にないような状況下で、17歳の誕生日に完全ソロとなったわけだ。
もう、あれから3ヶ月が経とうとしている。
しかし、どうせなら、しばらくモーニング娘。に残しておいた方が
ベターだったのではないかといまだに思ってしまう。
やはりモーニング娘。と後藤真希双方にとってデメリットの色合いが濃い
卒業になった感は否めない。
背後の利権関係やら何やらのせいかどうか、
一本芯の通った展開がされていない気がする後藤真希だが、
素晴らしい逸材であるのに、やや魅力が全開されない状況は
非常に歯がゆいばかりである。
同じハロプロソロ部門の第一人者である松浦亜弥の充実ぶりが素晴らしいだけに、
余計に眠れる獅子状態に感じる後藤真希の巻き返しに期待したくなってしまう。

確かに、後藤真希は「LOVEマシーン」一発で築いたイメージや
タレント価値が鮮烈すぎて、ネクストレベルに行きにくいという問題があった。
全くの初モノであった松浦と比べてその意味では、
対世間的に「手垢がついている」と言えばついているかも…。
今の後藤真希を物足りなく思う事自体、モーニング娘。での後藤真希のキャリアを
デフォルトに設定してしまっている弊害なんだろうなぁ…。
だが、この辺りの過去の栄光との折り合いをつけていくという懸案は、
多かれ少なかれ元モーニング娘。の看板を背負いながら活躍している
中澤裕子や市井紗耶香も対峙していっている課題なので、
後藤真希だけが不利なわけではない。
後藤真希ならば、こうしたファンの先入観・既成観念を突破する
新たな爆発ができるはずなんだが、いかんせん手探り状態のコンセプト、
政治臭漂う「ごまっとう」結成、メガヒットチューンの不在、
孤高のほんわかキャラを活かしきれてないメディア戦略等々、
プロデューシングに難があるのか、うまく行っていない気がどうしてもしてしまう。
初めてASAYANで見た時の衝撃、フェロモン出しまくり、金髪の13歳。
あの衝撃は全てを超越した本物の持つサムシングだった。
その日から「何十年かに1回のナチュラルボーンスターである」と、
勝手に絶対的に考えているので、未だ全容のわからない、
見せきっていない後藤真希にいまだに肩入れしてしまう。
まぁ、自分のように身勝手な主観と思い入れを投影させすぎるのも
問題なんだが、商業的成功が肝要である売り方、ポジションに
後藤真希がいる限りは、やっぱりスターとして成功し続けて欲しいのが本音。
ビジネスやトレンドを意識しない独自のスタンスで、
じっくりやっていく方向性なら焦らないんだけどね。

というわけで、後藤真希の現在地点を観測する上で重要なはずの、
待望の初ソロアルバム「マッキングGOLD(1)」を
この日記を書きながら聴いている。
全体的には、あまりに既発の曲が多すぎて、新作としては評価できないかな。
とりあえずソロとなった後藤真希の今までの履歴をまとめてみた入門編
と言った感じ…。ただし、今後の音楽性を示す上でコンセプトが
2つ、うっすらと見えてきた気もした。
「愛ってどんな×××?」や「SHALL WE LOVE?」に代表される
クラブディスコ仕様のモダン女性ポップス路線と
「やる気!IT'S EASY」「晴れた日のマリーン」に代表される
ユーロビート風路線。
前者は、従来のセクシークールな後藤真希の魅力を活かせるし、
後者は、ほんわかして可愛く明るい後藤真希の自然体な面を投影できるかな。
曲も実は名曲揃いだし、何ら松浦とひけを取らないはず。
何故、あそこまではじけた感じがしないのかと言えば、
やはり後藤真希の魅力の芯を捉えきっていない、ずれた売り出しをしてることが
原因にあるだろう。
ビジュアルやアレンジも含めて、せっかくの良い曲をスポイルする
アイデアが多すぎる気がしてしまう。
これは今回、今まで発売されたシングルを改めて曲だけ聴いて感じた。
最初の2枚のシングルはともかく「手を握って歩きたい」からの曲を
活かさない迷走ぶりは顕著だ。
逆に言えば、それだけフォーカスの絞りにくい
多面性のある人なんだということなのかな。
あるいは、後藤真希の売り出しに口を出す勢力が複数あって、
全くまとまってないとか、そんな政治的な臭いすら勘ぐってしまう。

しかし後藤真希入門書としては最適な作品であり、
個人的には「晴れた日のマリーン」「手を握って歩きたい(Album Version)」
「SHALL WE LOVE?(後藤Version)」「赤い日記帳(後藤Version)」だけでも
このアルバムの価値は有りだと思う。

さて、そんな後藤真希は3月19日発売予定の通算5枚目のソロシングルにして
ライオン「Ban」CMのタイアップ曲でもある新曲「うわさのSEXY GUY」発売を
目前に控えて、ジャケット写真とアーティスト写真が発表された。
しかし、これが可愛い!やっぱ可愛い。
とりわけ、ジャケ写は「溢れちゃう…BE IN LOVE」のジャケ写以来、
久しぶりに後藤真希のハードクールな色香&フェロモンが全編に漂っている。
なんか女忍者「くの一」みたいだ。(^^ゞ
ただ、頭部を派手に彩る羽根が藤本美貴の「ブギートレイン'03」の衣装と
ダブって見えないこともないが…。
17歳にしてアダルトな魅力を再確認させる痛快なデザインに仕上がっているな。
だけど、相変わらずハロプロ勢の衣装は、やっぱコテコテなんだよなぁ。
もう少しシンプルに絞った衣装でも全然イケてるのに…。


なんか久々に後藤真希について書いたら、結局また長くなってしまった…。
後藤久美子以来、久々の同姓アイドルなので、かなり贔屓目に見ているかもね。

明日の休みは先週の続きで会報を仕上げよう。
もちろん「マッキングGOLD(1)」を聴きながら。(^_^;)
そんなんなら、レンタルじゃなくて、ちゃんと発売日に買えよ!って
自分に突っ込んでみたりして…。
あっ、アントラーズが予想と期待通り、初代東アジアクラブチャンピオンに
なったことも書こうと思ったけど、後藤真希について長く書きすぎたので
力尽きた…。とりあえず全勝はできなかったが、さすがアントラーズだ。

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