Web Masterの日記



オーディション論評

2003年01月21日(火)

現代日本芸能の生んだ奇跡と偶然の娯楽集団にして、
平成の世智辛い日本の世に咲いたモーニング娘。の
命運を握ると言っても過言ではない第6期メンバーを決める
「LOVEオーディション2002」の合格者が石川梨華生誕記念日に正式決定した。
しかし、なんと、というか予想通り、最終合宿の進んだ候補者3名全員が軽く合格…。
最後の瞬間まで大どんでん返しやウルトラCを妄想した
「国民投票」上位の子たちは結局行方不明。
ぶっちゃけ、この微妙な時期の追加メンバーという意味で、
賛否両論ありすぎる結果だとは思うが、すでに賽は投げられてしまったわけだ。
文句は多いがモーニング娘。の何かに魅せられた迷える子羊たるファンは、
創造主たるつんく♂&UFA黒幕団の思し召しに従うしかないのだろう。

藤本美貴も含めた新メンバー4人のモーニング娘。としての
正式稼動は保田圭卒業後からということで、
5月のライブ「保田卒業公演」で引継ぎが行われるのが妥当だと考えられる。
その時点でモーニング娘。のメンバー数は過去最大の15人に膨れ上がる。
現時点では一応16人!げげっ!って感じ。
ベストタイミングでの追加とは言えなかった5期メンバー加入後から、
ファンの間で論議の的となっている多すぎるメンバー数、
埋没する個性、薄れる一体感、ぼやける焦点などの問題点は
見事にスルーされた選考結果と言わざるを得ない。
ポスト後藤真希を満たす要員として藤本美貴の超法規的加入は
「有り」だったが、その藤本の存在すらぼやけさせてしまう恐れのある
さらに3人もの追加は微妙ではないか?

予想以上に丹念に古き良き「ASAYAN」風名調子で放映された
今回のオーディション特番の合宿の模様を見ていて、ベタだけど面白かった。
途中で「これだけ、世間に3人の実名と姿を克明に放送して落とすはずがない」と
いう事実に思い当たり「まさかな、でもな」と脳内で
予防線を張ってはいたが、プロデューサーつんく♂の「ええんちゃう」の一言で
あっさり全員合格が決まると改めて絶句…。いや、どーするのかね。マジで。
モーニング娘。メンバー自身の驚いた様子、
「多いです」「多いよ〜」という発言からすると、
ファンと同じような感想を抱いたことは確実だろう。
何より示唆的だったのは、6期メンバーがスタジオに登場した際に
拍手が最初起こらず、司会の徳光さんが「拍手は無いの」と言い放ったシーン。
う〜ん…、それにしてもマジ多い。
モーニング娘。の現状を顧みると、藤本美貴に一点集中してモーニング娘。の
求心力を回復することが先決で、
キャラクターを増やす余裕はない気もするけどな。
やけに明るく、あっさりしていたようなつんく♂の物腰は、
もはやモーニング娘。に対する実質的なコントロール力を失ったが故の
開き直りなのか?そんな妄想をするほど、ずれた選考結果に思えて仕方ない。
この最終選考結果以前にネット上で囁かれていた怪しいリークで
「つんく♂枠、コネクション枠、実力枠で複数名が合格する可能性が」という説が
あったりしたが、実際の結果を見て勝手に辻褄合わせたく…。

ところで今回のオーディションの視聴率はゴールデンだというのに
僅か5.2%と異常な低さだった。
5期メンバーが加入した時の視聴率が16.4%だったので激減であり、
MUSIXであれだけ煽り、国民投票までしておきながら関係者は
大誤算と嘆いているに違いない。
しかし国民投票自体が茶番で何もオーディション結果に反映されておらず
呆れて見る気が起きないファンも多かったに違いないので誤算とは言い切れない。
またファン以外の一般層は、すでに無関心になっている証拠である。
実際、質より量を重視すれば飽きられるのは当たり前だし、
LOVEマシーン以降は増員のたびにCDの売上は落ち、
人気も落としてきているのは事実である。
オーディション自体も、つまらないと言うより、
くだらないになってしまっているからな…。
この5.2%の視聴率は現在のモーニング娘。を表している数字かもしれない。
最近、何か話題を提供するたびに裏目、裏目になっているな。

話を戻し、後藤真希の補完要員は藤本美貴で良しとして、
保田の補充にしては3名は多すぎる。
となると、また卒業メンバーが出るのかと予測してしまい、
もはや既定路線とはいえ、どんどんオリジナル色の薄れていく事は間違いの無い
モーニング娘。に、ASAYANのロックボーカリストオーディションから
見ている自分にとっては哀愁を感じてしまう…。
しかし、泣いても笑っても怒っても叫んでも、もがいても、
表面上は、つんく♂の「ええんちゃう」の一言で決められた合格判定は覆らない。
モーニング娘。メンバー史上、最もヒールキャラだと思う田中麗奈。
真面目で清純正統派すぎな亀井絵里。
音痴ぶりや、時間の流れ方が1人異なっていそうな天然さ、つたなさが
モーニング娘。加入したての新メンバーとして完璧な在り方の道重さゆみ。
この「問題児」のトライアングルに、貫禄すら漂う藤本美貴が
どのようなはまり方をしてモーニング娘。に化学反応をもたらすのか否か?
モーニング娘。の未来に悲観的にしかなれないながらも、
カオスの果てが気になるのも本音である。
アントニオ猪木のように「迷わず行けよ、行けば分かるさ!」かな…?

レッスル1でサップとホーストの試合見たけど
様々な部分がくだらなくて結構笑えた。
武藤の言うファンタジーって何処にあるんだろうって思うと同時に
あの試合展開を考えた奴は、
あれを最高に面白いと考えてたんだろうなぁって思うと
その精神の10分の1でもいいから分けて欲しいと思った。
もっとゲラゲラ笑いたいよ。

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